雑談

頭の中がとっ散らかった時のストレス対処法と、戦略的逃避の最終手段としての「だが、今日ではない」の使いどころ

遡ること約4年前、自分を鼓舞するために、「だが、今日ではない」と題した記事を書いた。 世界を覆い尽くしつつあったパンデミックと、それに伴う個人的事情に関して折り合いをつけるため、ここで諦めてたまるか、と己を鼓舞するための文だった。 あの時、世…

世界からTwitterが消えたら

既に世界からTwitterは消えているが、『X(旧Twitter)』と表記が残り、URLが“twitter.com”である限りTwitterと呼ぶことにする。 10年近くのあいだで築いたTLが消え去るのはつらいが、誰かが作ったサービスである以上終わることも避けられないと思うので、退…

アステカ、その扱いの耐えられない軽さ

この夏、東京国立博物館で特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」が開催された。東京国立博物館においては実に70年振りだったそうだ。 そして私の記憶にある限り、先コロンブス期関連の展覧会で「アステカ」というワードを聞いたのはほぼ初…

140文字以上で考え直してみる

考えをまとめた上で長文を書くのは骨が折れる。長文を書こうとするとどうしても格好をつけた文章になってしまう。 だから脊髄反射で文字を打てるTwitterは、心地が良かった。「寝落ちした」とか「お風呂入るのめんどくさい」とか、家族にも言えない、どうで…

世界が終わってくれないから選挙に行こう

出来れば昨日、この記事を書ければよかったと思う。 ただ、とても冷静ではいられなかった。このセンセーショナルな事件がいつか歴史の1行となって語られる頃、私という人間がどのような最期を迎えるにしろ、人類史という燃えたぎる歯車を回す石炭のひとかけ…

世界が終わるわけじゃないから今日を生き抜く

※この投稿は、令和4年7月8日に起きた元首相銃撃事件にショックを受けた筆者が、自分の心の整理のために書くものです。私は詳細を追いかけてはいませんし、事件についての情報はほとんど記していません。情報や考察よりも精神の均衡を優先させた結果です。ご…

子供の頃、近所に猛獣がいた話

先日帰省した折、両親と姉と話していて、ふと子供の頃の話題になった。 昔、姉と私にとって、親の同伴なしで遊べる範囲というのは近所に限定されていた。交通量の多い道路の手前まで、とか、通りを何本か行った〇〇さんちまで、とかいうふうに。そしてその範…

箱、匣、筥、ハコ(或いは異界の正体を覗く)

『魍魎の匣』という小説がある。 全編、ハコに取り憑かれたような小説だ。この小説を読むと、箱について冷静ではいられなくなってしまう。 文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫) 作者:京極 夏彦 講談社 Amazon これはそういう読者のひとりである私が、大量の箱を見…

夜をフーダニットに救われる

Covid-19とかその他諸々で外の世界に目を向けるのがとても辛い時期が続いた。というか現在進行形で続いている。人の愚かしさには底がない。だが今はそれは一旦置いておこう。 この状況は去年の春からだから、一年以上が経つ。個人的にはその間に手術受けたり…

旅への郷愁(ノスタルジー)

たぶんどこかで吐き出さないと潰れるだろう、というギリギリまで来ている気がする。 1日のあいだでも「まだいける」「もうダメだ」「いやまだまだ」「マジ無理」と波が激しい。 海外に行けない。 たったこれだけのことが、こんなに私の精神を削るとは思わな…

toxic optimism(有害な楽観主義)に潰されない

【前置き】 この文章は、5月の半ばに書いたものだ。6月14日現在、非常事態宣言は解除され、自粛は終わりを告げた。しかし下書きに残っていた文章はほぼ完結していたし、なんせ日本は爆撃機に対し竹槍で挑もうとした国である、危機的状況においてこのような間…

だが、今日ではない

春は芽吹き時という。 私はその時期が近付くと、職場の人間関係が変わるわけでもないのに(そもそもフリーランスで在宅勤務だ)、具合が悪くなる。花粉症はデフォルトだが、消化器系の調子が芳しくなくなるし、思考も後ろ向きになる。眩暈はほぼ慢性的なもの…

人はそう簡単には変われないという話

昨年末からアメリカとイランの関係が、何度目かはわからないが、にわかにきな臭くなってきた。 普段、精神の健康を保つため経済ニュース以外あまり見ないので、アメリカがイランの革命防衛隊司令官を暗殺、という報道を聞いて映画か30年前の話をしているのか…

2019年

昨年、母方の祖母が亡くなった。一昨年に父方の祖母と母方の祖父が亡くなったことを考えると、戦前生まれの人たちは本当に誰も彼も平成の終わりを見たくなかったのか、と思ったりもしたが、母方の祖母は亡くなるまで至って健康であった。それ故に母方の家族…

2018年

私事ではあるが、昨年母方の祖父と父方の祖母が亡くなった。まるで平成の終わりを見たくないとでも言うように立て続けに。当然両親は喪中である。しかし父は次男だし母は嫁いだ身なので、その2人の娘である私は喪中であるべきか否か悩んでいるうちに、家人宛…

「中の人」に会うことについて

ジャスティス・リーグを映画館で3回観た。3回めは今さっき観終わったところだ。 私が観に行ける範囲のシネコンで、私が観に行ける時間帯の上映は今週が最後のような気がして、何かに駆り立てられるように観た。 同じ映画を複数回観ることに理解を求めようと…

新たに

2017年12月19日 ブログを1から始めることにした。 映画の感想を中心にこつこつ書いていたのだが、体調を崩したりツイッターにのめり込んだりしているうちに映画の感想を長文で書くことをやめてしまって久しく、そして以前に書いたものを読んでも恥ずかしくな…