常に半ドア。

ドアなんてちゃんと閉めなくていいから走ったらええんや(運転中は閉めろ)

楽しい映画で何が悪い/チャーリーズ・エンジェル【ネタバレなし】

チャーリーズ・エンジェルを観てきた。

 

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公式サイト

 

そもそもあんまり観る気はなかったのだけど(本国で不評と聞いた)、以下の記事を読んで観たいと思った。

『チャーリーズ・エンジェル』は「フェミニズム的に問題がある」の問題 - wezzy|ウェジーwezz-y.com

ネタバレなしの感想はというと、

こういう映画今までたくさん観てきたな、男だらけのキャスティングで。

だった。

ハリウッドのアクション映画が好きでたくさん観てきたけど、キャスティングはだいたい男5に対し女1〜2私見)だった。そしてチャーリーズ・エンジェルでその比率が逆転したからと言って、特に何の問題もなかった。

こりゃあ男は居心地悪いだろうなと思う演出はいくつかあったけれど、それが何だって言うのだろう。今まで、男に利用されるだけの女性を映画の中で山ほど見てきた。

お色気だけを添えるためにヒーローの脇にいる女、敵の情報を得るためだけに抱かれる女、ギャーギャー騒いでトラブルを招くだけの女、ヒーローを窮地に陥れるため敵に利用されるだけの女、ストーリー進行には邪魔なことしかしないのに何でいるんだろうという女etc.

だったら、この映画みたいな展開もアリだろう。これはフェミニズムのための映画じゃなくていい。ポップコーンムービーだ。頭を空っぽにして観る映画に、主義主張なんぞなくていい。

エンジェルたちの人種がバラエティ豊かなのは時代だろうけど、サビーナ(クリステン・スチュアート)、ジェーン(エラ・バリンスカ)、エレーナ(ナオミ・スコット)のバランスがとても良い。

ずーっと軽口叩いてるけど決める時は決めるサビーナ、プロ意識が高くメチャ強いジェーン、巻き込まれた一般人SEだけどいざという時に芯の強いエレーナ。

全員カッコいい。そしてこの3人のシスターフッドが全編に渡ってとても心地よい。それだけ?と言われれば、それのどこが悪いんだろう、と思う。

オーシャンズ8が公開された時にも、「ストーリーに無理がある」とか何とか文句が出た記憶がある。だったら、オーシャンズ11ジョージ・クルーニーが出てた方)がそんな折り目正しい映画だったか?って話だ。続編が出る毎に割とアホな展開はあったよ、付け鼻がデカすぎてシャンパン飲めないマット・デイモンとかいたじゃん。

007も、ミッションインポッシブルも、オーシャンズ11も、やりたいことやってんだからチャーリーズ・エンジェルにだけフェミニズムを求めるのはおかしな話だ。

だからこれから、こういう映画がどんどん増えればいいと思う。

 

↓リンク先ネタバレ感想

@whooomeeeさんの伏せ字ツイート | fusetter(ふせったー)fusetter.com

 

 

映画で学ぶ英語:時制で深読みしてみよう【コードネームU.N.C.L.E.編④】

このブログ記事、もともと【英語やり直し】というシリーズで書こうと思っていた。あるのだ、そういうシリーズが。そのシリーズも続けばいいな。

 

しかし先日この記事を読んで、時制について書こうとしていたことを思い出した。

gendai.ismedia.jp


そして思い出した後、思いついた。

時制について語りたいシーンがコードネームU.N.C.L.E.にあったな、と。 

もうコードネームU.N.C.L.E.の脚本引っ張り出して読んどけ、と思われたかもしれない。出来るならやってる。どこかに売ってませんか、コードネームU.N.C.L.E.の脚本。

ちなみにコードネームU.N.C.L.E.の名前を連発したけど、書いてたら途中がまあまあ長くなってしまった。

 

さて、前述した記事にもあるように、日本語に時制の概念がないので、日本人は時制に苦労すると言われる。逆に英語話者にとってはどうか、と言えば、映画ではないがアメリカの連続ドラマで面白い一幕がある。

アメリカのシットコムの金字塔、ビッグバンセオリー。 

www.netflix.com

コミュニケーション能力が破綻しているが理論物理学の天才シェルドンと、そのルームメイトで実験物理学者のレナードは、両方ともアメコミやハリウッドのエンターテインメント系映画のオタクである。そんな彼らの部屋の向かいに金髪の可愛い女の子ペニーが引っ越してきて、レナードが彼女にひと目惚れしてしまい…というところからシーズンは12まで続いた。

で、ピックアップしたいのはシーズン8の第5話。シェルドンとレナード、オタク仲間であり仕事仲間のハワードとラージの4人は、ひょんなことから映画バックトゥザフューチャーPart.2のタイムパラドックスについて論争になる。  

 バックトゥザフューチャーは、言わずと知れたタイムトラベルSF映画である。

映画について話すと主題まで永遠に辿り着かないので詳細は省くが、以下の会話は、バックトゥザフューチャーPart.2劇中でビフ(Biff)という名前のいじめっ子が、主役のマーティとドクのタイムマシンを利用して未来に行き、ギャンブルの結果を知ったことにより過去に戻ってボロ儲けしたことについてのタイムパラドックスを論じている。

レナード:Because it wasn't until his 21st birthday that 1995 Biff placed his first bet.(ビフが競馬で賭けたのは1958年の誕生日だからだ)

シェルドン:Whoa. Is "placed" right?("賭けた"でいいの?)


レナード:What do you mean?(何が?)


シェルドン:Is "placed" the right tense for something that would have happened in the future of a past that was affected by something from the future?(過去形で言ったけど、未来に干渉された過去における仮定未来の話だ)


レナード:"Had will have placed"?("賭けたであろうかった"?)


シェルドン:That's my boy.(よろしい)

ちなみに括弧内の日本語は字幕からだが、シェルドンの長い台詞を直訳してみると「未来から来た何かによって影響を受けた過去の未来で起きるであろう何かに使うのに過去形って時制として正しい?」と言っている。

このドラマではシェルドンが飛び抜けて変人だが、周りの3人もそこそこの変人であり、中でもシェルドンと長年ルームシェアしてきたレナードなので、怪訝そうな顔をしながらも「賭けたであろうかった?」という和訳も難しい過去完了仮定未来(今でっち上げた)で答えている。

もちろんアメリカ人もこんな使い方はしない。このシーンのハワードの当惑ぶりを見ればそれは明らかであり、インド出身のラージに至っては何も聞いてない。

ドラマの中でこの話題はあと少し続くのだが、今回はこの辺にする(観たい方はNetflixあるいはAmazonプライムでどうぞ)。

着目したいのは、このドラマが、シェルドンがタイムパラドックスの説明で異常に時制を気にすることを笑いとして扱った点である。

英語話者である視聴者たちが、シェルドンの時制への行き過ぎたこだわりを笑えるほど、時制について忠実であろうとすることが常識である、ということだ。

日本語だったら笑いにならないだろう。

 

さて、以上を踏まえてコードネームU.N.C.L.E.である。映画についての説明は以下の記事を読んでいただけるとありがたい。

titlacauan.hatenablog.com

何やかやあってラスト間近のシーン。

イリヤ・クリヤキンは上司からの電話で命令を受け、ナポレオン・ソロの部屋へ向かう。

ソロは帰り支度中だ。イリヤの様子がおかしいが、ソロは気付かない振りをする。イリヤが命令を実行しようとした時、ソロも覚悟を決めようとするが、次の瞬間イリヤにあるものを投げて渡す。(映画の伏線的なものなので伏せる)

 

イリヤは驚き、戸惑いながら言う。

"You know what my mission is?"(俺の任務は…)

するとソロはこう答える。

"Same as mine was."(俺と同じ)

 

日本語の字幕も吹替も同じ文言なので、時制はほぼわからないが、原語に注目してみよう。

イリヤ"my mission is"と現在形で言っているのに対し、ソロは"mine was"と過去形を使っている。(mineはこの場合my missionの所有代名詞)

2人はそれぞれKGBとCIAの上司から、全く同じ任務を課せられた。そしてイリヤは少なくとも前記のセリフを言った時、任務をまだ遂行するつもりでいた。

しかし翻ってソロは、過去形を使って言ったのである。英語ネイティブのソロが、時制を間違えるはずはない。

つまりソロは、一瞬の逡巡はしたが、あの瞬間に上司の命令を無視することを決めた。そのことがあのわずかなセリフから深読みできるのだ。

初めて時制がありがたい、と思った瞬間である。

 

isとwasだけを書いてタイトルに時制の文字を入れるのもおこがましい気がしたが、本当に人生で初めて時制がありがたいと思った瞬間だったので許してほしい。 

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映画で学ぶ英語:エルサはありのままにレリゴーできたか

アナと雪の女王2が公開されてしばらく経つが、この記事は2作目とは何の関係もない。

1作目の方の主題歌で日本でも大大大ヒットした「レット・イット・ゴー」の話である。

レリゴー旋風が吹き荒れたのはもう何年も前だが、この「レット・イット・ゴー」というフレーズがアメリカの連続ドラマなどを観ていると本っ当に良く出て来るので記事を書いてみようと思った次第。

 

アナと雪の女王の主題歌「レット・イット・ゴー」には、副題が付いていた。それが「ありのままで」。

「ありのままで」は日本語版主題歌のサビにも使われ、強いメッセージとして日本の観客の心を掴んだ。

映画では、幼い頃から自分の力を人に見せることを両親に禁じられ自分の殻に閉じこもったエルサが、とうとうその力を解き放ち、氷を操って城を築く力強いシーンでエルサ本人が歌い上げる。

 


「アナと雪の女王 MovieNEX」レット・イット・ゴー ~ありのままで~/エルサ(松たか子)<日本語歌詞付 Ver.>

 

日本語版レリゴーに込められたメッセージは非常に明確だ。

私(エルサ)はもう自分を隠さない、自分の力を隠さない、私は私のままでいる。

 

では英語版ではどうだろう。

英語版の歌詞は、エルサが「もうこれ以上(力を)隠しておくなんて無理」と自身の解放を歌っている点においてある程度日本語版と一致しているが、その他はだいぶ違う。

どれだけ違うかは、英語版レリゴーに日本語字幕が付いたものがわかりやすい。

 


イディナ・メンゼルver(字幕スーパー版)「Let It Go」

 

日本語とのニュアンスの違いに驚かないだろうか。

英語版のエルサは、家族や国民に背を向け雪山へ逃げ、

もう力を隠してはいられない/それでも構わない/力を解き放ちどこまでやれるかやってみよう/私こそ風と空を操る者だ/善も悪もルールも知ったことか/私は自由だ

と高らかに宣言し氷の城を築く。

 

サビのLet it go, let it goに当てられた字幕は、

「これでいいの かまわない」。

この日本語を「ありのままでいい」と解釈するのは自由だが、英語版エルサはそうは言っていない。

何故ならその後に、もう戻るものか/過去は捨てた!とより一層高らかに歌い上げるから。

 

そしてこのLet it goというフレーズ、イディオムとして辞書にも出てくる。意味は「そのままにしておく、放っておく/諦める」。

英語のドラマのどういう場面で使われるかというと、親しい人が腹を立てたり嫌な気持ちになっている時に、慰め、宥める意味を込めて言うのだ。

Let it go.と。

つまりレリゴーは、「放っとけよ/忘れろよ/水に流せ」という意味だ。間違っても「あなたはそのままでいい」という意味のつもりで言ってはいけない。喧嘩が起きかねない。

 

エルサは、日本語では「私はありのままでいい、このままで輝ける」と歌い、英語では「もう何もかもどうでもいい」と言い氷の城に引きこもる。

その後の展開を見るとわかるが、結果的にエルサはありのままでいることを許されなかった。

 

そう思うと、この映画の最後は何とも苦く感じられないだろうか。

 

人はそう簡単には変われないという話

昨年末からアメリカとイランの関係が、何度目かはわからないが、にわかにきな臭くなってきた。

普段、精神の健康を保つため経済ニュース以外あまり見ないので、アメリカがイランの革命防衛隊司令官を暗殺、という報道を聞いて映画か30年前の話をしているのかと思った。

湾岸戦争多国籍軍vsイラク)が勃発したのも1月中だったからだ。何で覚えているのかと言うと、その日が身内の誕生日だったからだ。しかも30年前だ。人というのは歴史から何も学んでいない。

その頃の私は、いつか取り返しのつかない戦争が起きて世界が滅びるのではないかと本気で怖がる子供だった。それは杞憂だと親に窘められるほどにだ。その時初めて杞憂という言葉を知った。昔、中国の杞の国の人が、いつか空が落ちてくるのではないかと憂いていたというのがその語源だと後で知った。

しかし30年後の今、あの頃の私の心配を杞憂だと笑える気は微塵もしない。

 

でも今日は中東情勢について書くのではない。でっかい主語としての人が簡単には変われないのはもちろんだが、今日書くのは極小の主語としての人、つまり私自身の話だ。

話はまた数十年前に遡るが、私は不登校児だった。

なぜ不登校児だったのかというと、理由は特にない。というか、思い出せない。いじめられていたわけではないというのだけは確かで、今考えると集団行動がとことん肌に合わなかったのであろうと推察する。

不登校の始まりはお腹が痛い、頭が痛いとか言って休み出したというありふれたもので、休む期間が延びるにつれ母親が私を脳外科や内科に連れ出し(あるいは私が望んだのかもしれない)、ありとあらゆる検査を受け、身体機能に微塵も問題がないとわかると、次に行く場所は心療内科になった。

しかし如何せん子供であったので、特に薬を処方されるとかはなく、心療内科医に話をして箱庭を作らされるとか、カウンセラーに会うなどした。

カウンセリングは、子供であったので親同伴の回もあったのだが、学校関係の仕事をしていた父がカウンセラーにひどく懐疑的だったこともあり、長くは通わなかった。その頃の父を責めることはしない。何せ数十年前で、スクールカウンセラーもほぼいない時代だった。

そんなわけで、心療内科やカウンセリングに行って次の週に学校に行けるようになりました、なんて魔法はなかった(大人になってから心療内科とカウンセリングには大いに助けられたことを付け加えたい)。

不登校期間中、平日は8時半くらいに起き、母が用意してくれた朝食を食べ、当時まだ珍しかったパソコンのワープロ機能で小説を書いたりテレビを見たり読書したりして母が用意してくれた昼食を食べ、帰宅した家族と夕食を食べ寝る、というある意味規則正しい生活をしていた。特に起床時間だ。8時半って何だ、早過ぎる。

土日は母と2人で県内の色んなところに行った。平日は引きこもっている(というか電車もバスもほぼ通っていないど田舎だったので外出不可)娘を、土日くらいは連れ出そうという母の思いがあったのだろうか。今考えると、平日フルタイムで働き家事も一手に引き受けていた母が、土日に不登校児の娘を連れて出かけていたというのは尊敬以外の何の感情も湧かない。

こう書くと父が何もしていないように聞こえるかもしれないが、私の不登校について理解を示したのは母より父の方が先であった。前述したように父は学校関係の仕事をしていた。というか両親とも学校関係の仕事をしていた。ただ父の方が生徒と接することが多い立場の役職だった。その父が、「嫌なら行かなくていい」と言ったのだ。立場上、自分の子供が不登校などと職場で知れたら外聞が悪かろうことは想像に難くないのだが、父は「義務教育と言うが、それは子供の義務じゃない。通わせる親の方の義務だ」と言った。今思えばそれは親に不利なのでは、と思うが、当時の私は自分を肯定された気がした。その時の父の勇気にも、尊敬以外の感情がない。

私の規則正しい不登校は、半年ほどで終わりを告げた。きっかけはわからないが、恐らく家でやることが無くなったのだろう。集団行動は嫌いだったが勉強は好きだったことに気付いたのかもしれない。

不登校中に遠方から転校してきた友人(偶然家も近かった)が下校後よく遊びに来てくれ、「学校行こうよ」と言ってくれたのも大きかったと思う。彼女とは数年前突然連絡が取れなくなったが、元気だろうか。まだ連絡先を削除できずにいる。

話が逸れた。「学校は人と馴れ合う場所ではなく勉強しに行くところ」という開き直りにより、私の不登校は終焉を告げた。あと受験に響くのが嫌だった。ど田舎だったので、下手すると保育園から中3まで同じメンツという縛りから抜け出して同窓生のいない高校に行きたかった。そんなわけで進学した高校には同窓生1人しかいなかったが、進路により早々にクラス分けされる学校だったので、同窓生と顔を合わせることもほぼなかったと思う。

 

ここまで書いて実はまだ本題に入っていない。前段が長過ぎるし、なんなら本題の方が文字数少ない。自分語りが過ぎる。しかしそれには理由がある。今思いついたんだけど。

さて、月日は流れ、私は知人から相談を受けた。知人の子供が不登校ぎみになり、どうしたらいいかという相談である。

聞けば、その子もある時から具合が悪いと言って学校を休み出したという。

カウンセリング施設を紹介してくれと言われたので伝手を使って探した。しかしその成果は芳しくなく、不登校期間は長引いた。

詳細はプライバシーに鑑みてこれ以上は書かないが、私が驚いたのは、その子に対する私の感情の揺れだった。

その子は、私の目から見てとても恵まれていた。保護者は教育に精いっぱい投資し、不登校になれば生活環境を整えるため家電を惜しみなく買い与えた。私もその手伝いなどをしたのだが、内心思っていた。甘やかし過ぎでは?と。

驚いた。フルタイムで働く母に朝食昼食を用意させ、休みの日には遊びに出かけ、父の職場の立場では決して好ましくないことを半年も続け、大学はよりによって私立に日米合わせて7年も行かせてもらった私が、そう思ったのである。甘やかし過ぎでは?と。

甘やかされていたのは、私も同じである。甘いというより、親の、精いっぱいのことを子供にしてあげたいという愛情を思う存分受けていた。

私は両親が出来るだけのことをしてくれて今の私になった。

ならば、件のその子の保護者たちが彼らの精いっぱいを以て為すこともまた、その子への愛情なのだ。だからその子は、あの頃の私なのだ。

数十年後の私が、あの頃の私に「お前は甘やかされ過ぎている」などと言ったら、あの頃の私はどうなったであろうか。

私には姉がいるが、もし逆の立場だったら、姉が不登校になったらきっと、親に「贔屓だ」と不満を述べたであろう。確信を持って言える。

私は、不登校の経験をしておきながら当事者に対する公平な客観視が出来ていなかったことに、その子が現れるまで気付かなかったのである。もともとそういう人間だったのだ。自覚した時、恐ろしくなった。

人はそう簡単には変われない。しかし、極小の主語である人であるところの私は、少しずつ、誤差の範囲内と思えるくらい少しずつなら、変われるかもしれない。

そう思いたい。

 

 

映画で学ぶ英語:inかafterか【コードネームU.N.C.L.E.編】③

このコーナー、映画で、というよりコードネームU.N.C.L.E.で学ぶ英語になってないかなと一抹の不安は感じつつも、今回も割と汎用性の高いテーマだと思ってるのでご勘弁いただきたい。

コードネームU.N.C.L.E.という映画については前々回および前回の記事をご覧いただければ幸いです。

titlacauan.hatenablog.com

titlacauan.hatenablog.com

さて今回は、プレイボーイ過ぎて女性の罠にハマり、詐欺稼業からCIAスパイに華麗なる転身を遂げたナポレオン・ソロの女たらし振りが窺える1シーンから。

任務を命じられイタリア・ローマにやって来たソロたち3人。イリヤとギャビーは婚約者を装っているので同室へ、そしてソロはアメリカ人骨董商を装っているので1人で部屋へ。

ソロが部屋で寛いでいると、フロントスタッフの女性がシャンパンを持って部屋を訪ねてくる。彼女はシャンパンをホテルからの贈り物だと言い、他に必要なものはありますか?と訊く。


そして以下のやりとり。


+++

ソロ: It's a fine bottle of champagne. Be a shame to drink it alone.
(ひとりで飲むにはもったいないシャンパンだ)

女性スタッフ: ...Oh. Uh... I'm still on duty.
([かなり間が空いて]私はまだ仕事中でして…)

ソロ: Pity.
(残念だ)

女性スタッフ: My shift ends in five minutes. 
(私のシフトは5分後に終わります)

+++

プレイボーイの詐欺師と、わざわざ部屋にやってきた女性スタッフ。この後どうなるかはご想像にお任せするとして。

 

今回注目したいのは「in」の使い方です。〇〇分後、〇〇時間後、の「〜後」を表す時、どうしても使いたくなるのがafter

でもこの「in+時間」、海外ドラマを観てると出てくる出てくる。

"He's gonna be back in ten minutes." (彼は10分後には戻ります)

"Meet me there in two hours." (そこで2時間後に会おう)

とかね、もうわんさか。

それで、海外ドラマを口開けて観てるだけなら体感でいいんですけど、ブログに書くからには、と辞書を引いてみた。

in(前置詞)
9c: [経過](現在を基準に)<ある期間>の後に, …たって; …以内で((よりかたく) within)(!通例未来表現と共に) ; afterとの違いは→ after[類義]); (過去の期間の終点を示して)…後には(通例過去(完了)形とともに)

ウィズダム英和辞典より》

ははーん(わかってない顔)。

afterの項目も見てみよう、と次は同じくウィズダム英和辞典を引く。

after(前置詞) 

1a: (過去・未来のある時点を基準にして)<事・時点・時期>のあとに[で], …してから; <ある期間>経ってから; (米)(時刻が)…を(…分)過ぎて(past); [after doing]…したあとで[に](⇔ before)

ウィズダム英和辞典より》

ははーん?

なるほどわからん。ニュアンスとしてはわかるが言語化できない、つまりよくわからん。

なので図を描いてみることにした。まずinについての例を2つ。

①は『現在を基準に』した場合。

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②は『過去の期間の終点を示し』た場合。

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そして次はafter。番号は気にしないで欲しい。
辞書にはafterは未来形でも使うと書いてあったけども、未来の時制でafter X daysという使い方はあまりしない(…と思う)ので、過去形の『過去(・未来)のある時点を基準にし』た場合。

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この絵めっちゃわかりにくいと思うし、私も描いてる時は何か掴んだ!と思ったのにここに載せたらワケわからなくなった。申し訳ない。

 

ただ、旅行先などで使える例だと、ホテルのフロントでタクシーを頼みたい時に

I'd like a taxi in twenty minutes./

Could you call me a taxi in twenty minutes?
20分後にタクシーをお願いしたいんですが)

という表現はめっちゃ使えると思うので、覚えておいて損はないと思います。

 

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映画で学ぶ英語:ひと晩考えたい時に使える表現【コードネームU.N.C.L.E.編】②

最近、Twitterで柄にもなく真面目なことを呟いてしまった。Twitterでは出来るだけ正気を失うことをポリシーにしているのだが。

で、真面目に呟いたツイートにそれなりのリアクションを頂いた後、深夜に1つのリプライが付いた。目を通して驚いた。私のツイートの主旨をまるっと無視して、そいつの言いたいことだけ言ってやがるリプライだったからだ。

頭に血が上って、思わず個人的に禁じている引用RTで反撃してやろうかと思った。(引用RTはネガティブな意図では使わないようにしている、やられた方の気持ちがわかるので)

怒りに身をまかせることもできたのだが、前述したように時刻は深夜だったので、一旦すべてを忘れて寝ることにした。

で、ふとコードネームU.N.C.L.E.の劇中のシーンが頭を過ぎった。

wwws.warnerbros.co.jp

コードネームU.N.C.L.E.についてのあらすじや概要については、1つめの記事を参照していただけるとわかりやすいし、AmazonでBlu-rayを1000円以下で買えてしまうので映画をご覧いただければ更に理解が深まるだろう。ちなみにこれはダイレクトマーケティングです。

話は戻って、劇中の1シーン。

ソロとイリヤとギャビーはそれぞれ身分を偽り、とあるパーティーに潜り込む。そこでイリヤは敵に関する重要な手がかりを掴み、パーティー後その資料をソロに提示する。

「今すぐ行動しなければ」と主張するイリヤに、ソロは資料を持ち去りながらこう答えた。

"I'm gonna go sleep on this."「ひと晩考える」

ここでソロは、"sleep on"というイディオムを使っている。これは別に資料を敷いてその上で眠るわけではなく、「ひと晩考える」「決断を明日に持ち越す」ことを意味する。

余談だが、劇中ソロはgo sleep on thisと言っているが、これはgo (and) sleep on〜の意味。動詞が2つ続く場合には、動詞と動詞の間のandが略されている時がある。(do/does/didの後に動詞を続ける場合は、強調を意味する。が、それについては機会があれば)

gocomeの後に動詞が来る場合、動詞と動詞の間のandが省略されている。
"Let’s go see the movie." (映画を観に行こう)とか、"Come see me."(会いに来てよ)というような使い方をする。ちなみにこの省略はアメリカ特有という話もあるが、断言はできない。

映画のこのシーンでソロがいた場所はソロの部屋ではなかった(あるいはこのシーンの後ソロは移動するつもりだった)ので、go (and) sleep on〜と言ったのだった。

世界の危機を招きかねない敵の策略の手がかりを前にして、ひと晩考えるというのはCIAスパイとしてはあり得ない発言のように思えるが、それはそれとして、このイディオムは日常的に割と使えるのではないかと思う。

答えに迷った時、決断を迫られた時、急なことで頭の中の整理がつかない時、

"I'm gonna sleep on it."(ひと晩考えてみる)

"Let me sleep on it."(ひと晩考えさせて)

と言ってみよう。あなたの混乱ぶりが相手に伝わって猶予ができるかもしれない。

そして、頭に血が上って軽率な行動をしてしまいそうな時には自分自身に囁こう。怒りはひと晩も続かない。

冒頭のリプライについてだが、ひと晩寝た結果、翌朝そのアカウントをミュートする判断を下し、私のTwitterライフに平和が戻った。

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ちなみに、敵に関する重要な資料を持って「ひと晩考える」と言ったソロがその後どうしたのかは、コードネームU.N.C.L.E.本編で!

 

ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ雑感【ネタバレ】

godzilla-movie.jp

 

 

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ネタバレなしで言いたかったこと↓ 

 

 

以下すべてネタバレです。(ふせったーからの転載)

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