アベンジャーズ/エンドゲーム【Steve&Bucky】【ネタバレ感想】

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以下すべてネタバレです。(ふせったーからの転載)

 

 

ティーブとバッキーのI’m with you till the end of lineは、字幕だと「最後まで一緒だ」と訳されていたから、エンドゲームのラストのスティーブの選択とは齟齬があるように思えたけど、吹替訳の「最後までとことん付き合うよ」だと考えるとしっくり来た。

初めにバッキーがその言葉をスティーブに言ったのは、スティーブの母親が亡くなった時。唯一の肉親を失ったのに強がっているスティーブにバッキーが言った。
次にスティーブが同じ言葉をバッキーに言ったのは、バッキーが記憶を失い洗脳されヒドラの兵器にされ、スティーブを殴った時。洗脳と記憶の間で苦悶するバッキーにスティーブが言った。

どっちも、「(お前が苦しい時に)最後までとことん付き合うよ」という意味だった。相手が苦しんでいて、自分以外に助けられる人間がこの世にいない。そういう時に「最後まで付き合う」という宣言だった。

サノスの脅威は去った。インフィニティストーンを返す術もある。バッキーの洗脳は解けた。友人もいる。だからスティーブは自分の人生を選んでみようと思えた。それは同時に、バッキーにも自分の人生を選ぶことができる時が来たということだ。
だからエンドゲームのラストで、スティーブは過去に「行った」。エンドゲームの世界観では過去へのタイムトラベルは「戻る」のではない。だからスティーブは未来の選択として過去へ「行った」。

そしてバッキーは、過去へ行くスティーブを今生の別れのように見送った。
それこそスティーブは、かつてバッキーが戦争に行く前に言ったみたいに、「俺がいない間バカやるなよ」と言った。だからバッキーも、あの時のスティーブみたいに答えた。「バカがいないのにやれるかよ」。多分もう2度と会えない、と思って。
そこが2人のthe end of lineだったんだと思う。

5秒とちょっと後、最初に気付いたのはバッキーだった。ベンチに座る小さい影なのに、バッキーにはすぐわかった。顔を見なくてもわかった。
ティーブは自分の人生を生きた後に、自分の人生が終わる前に、バッキーや仲間たちの前に帰ってきた。
これ以上の友情は、多分どこにもない。