2018年

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私事ではあるが、昨年母方の祖父と父方の祖母が亡くなった。まるで平成の終わりを見たくないとでも言うように立て続けに。当然両親は喪中である。しかし父は次男だし母は嫁いだ身なので、その2人の娘である私は喪中であるべきか否か悩んでいるうちに、家人宛てに次々と喪中はがきが届き、我が家は寒中見舞いを出すこととした。

ということで今年は帰省もしない。地元で過ごした年月より地元の外で過ごした年月の方が長いにも関わらず、生まれて初めて東京で年末年始を迎えた。曇り空も雪も、少し鬱陶しい親戚の集まりもない、不思議な正月。

月日は否応なしに積み上がっていくのだなぁとしみじみ感じた昨年だった。

父母を大事にし、姉家族に適度に逢い、後悔なく、それなりに幸せな1年でありますように。

 

さて、年頭にあたり今年の目標を。

・週に1回は泳ぐor運動する。毎日ストレッチする。

・仕事の単価を上げる努力をするor仕事を習慣化できるようにする。

・海外旅行に行きたい。

 

今年もよろしくお願いします。(次回こそコミコンレポ書く)

 

 

英語、エイゴ、eigo

 

 

いつものようにボヘーっとツイッターを見ていたら、フォロワーさんが「英文をどう読み解くか」を自己流で説明されていて、私は愕然とした。

上に呟いたように、私は完全にフィーリングで英語をやってきたつもりでいた。

しかしそんなことはない。そんなことはあるはずがない。フィーリングでわかるのは母語だけだ。母語すら小中高大で改めて習うものを、私は何を勘違いしていたのか。

とんでもないアホだな~と我ながら驚いた。

驚いたついでにブログ書いてる。ツイッターだとフォロワーさんのTLをスレッドで埋め尽くす暴挙に出そうだったから。

 

で、本題。

英語をどう読んでいるか。私のぼんやりした読解の仕方を以下に記そうと思う。あくまで私のやり方であり考え方なので、「それ違うよ」と言うご意見ごもっとも。これは私がいかに自分の英語力がぼんやりしたものかを思い知るためでもある。

まず英文を見るとする。何でもいい。で、英文の構造をまず見る。中学で英語の文法を勉強した時、SVOとかSVOCとかSVCCとか習わなかっただろうか。

これらが英文の部品だ。

ざっくり言うと、

S=Subject(主語)

V=Verb(動詞)

O=Object(目的語)

C=Complement(補語)

英文はだいたいこの部品で構成されている。

で、ここで頭に入れておくのが、日本語との語順の違い。

上に書いたみたいに、英語の並びは主語+動詞+目的語(および/あるいは補語)。

"He is my friend."という文を日本語に訳すと

「彼は私の友達だ」となる。

日本語は英語と違い、主語+補語+動詞の語順。

 

どんな英文でも、基本的には主語から始まる。主語の意味がわかればその文の主役が何なのか(誰なのか)がわかる。

次に動詞あるいは助動詞(そして過去現在未来=時制)がわかれば主役の状態がわかる。

そして目的語、補語で主役が「どう」するのかor「どう」されるのか、あるいは「何」なのかがわかる。

 

文の構造がそんなもんかとわかったら、単語の意味だ。言語は語彙力が大切とは言うけれど、英文を読んでいる時、必ずわからない単語は出てくる。

これは私が留学時代に教わったことだが、わからない英文はわからないなりに最後まで読んでみる。基本的には、頭からダーッと読む。日本語と語順が違う部分も入れ替えず、そのままダーッと。いくつかわかる単語があったら、その単語の前後の文脈からわからない単語の意味を推測する。そうするとぼんやりとわかってくる。

「単語がわからないと意味もわからないのでは?」と思われるかもしれないが、今はネットで英単語の意味をササッと調べられるので、語順と単語がわかれば英文の意味はだいたい把握できる、と思う。

 

参考にもならない感じのメモ書きで心苦しいが、多分これが英語を読んでいる時(聞いている時)私の脳内で起きていることだ。

しかし今自分で書いていて何より恐ろしいのが、日本の中高大で習った英語のさまざまな構造に関する用語や知識が、留学時代に英語で英語を習った時の文法の授業で習った記憶に上書きされた結果、忘却の彼方に行ってしまったことである。

今さらながら怖い。

 

 

「中の人」に会うことについて

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ジャスティス・リーグを映画館で3回観た。3回めは今さっき観終わったところだ。

私が観に行ける範囲のシネコンで、私が観に行ける時間帯の上映は今週が最後のような気がして、何かに駆り立てられるように観た。

同じ映画を複数回観ることに理解を求めようとしているのではない。

今月の始めのコミコンで、確かに私は映画の中の人(ベン・アフレックを除くジャスティス・リーグの主要キャスト5人:ヘンリー・カヴィルガル・ガドットジェイソン・モモアレイ・フィッシャーエズラ・ミラー)を肉眼で見たのだ。

しかし、映画で観る彼らの姿の現実味に対し、私が体験した現実の非現実味がいや増した。いつもスクリーンやテレビやPCやスマホの向こうにいるのが当然の人たちを、眼鏡越しとは言え肉眼で捉えた時に、私の脳みそが処理落ちしたのではないかと思うほどに現実味がなかった。

こんな体験はしたことがない。世界のどこへ行ってもこんな体験はしたことがなかった。旅行へ行けば行った土地のことがそれなりにわかるはずだ。歩いて、見渡して、呼吸をして、自分をその場に置く。そうして帰国してから映画やテレビなどでその場所が映れば、ああ、あの場所だ、とわかる。その時一瞬だけ、自己の認識とスクリーンやモニタの向こうが繋がる。

けれど今振り返ってみても、コミコンで隣に立って写真を撮った人がスクリーンの中の人と同一人物であるという認識ができていない。

あの時コミコンに一緒に行った方々に「あれは現実でしたか?」と、機会があれば私は何度でも訊いてしまいそうな気がする(そうしないように気をつける)。

コミコンのフォトオプやオートグラフのレポは近々書くけれど、コミコン後初めてジャスティス・リーグを観て感じたことを書き留めておきたかった。

 

いや、まだちょっと信じられないわ…。

 

 

初コミコン記録⑥(ACEコミコン1日目:運営大丈夫か編)

(※長文なのでおヒマな時にどうぞ)

 

前述した通り、コミコンは金土日の3日間行われ、初日が始まるのは午後4時からである。

Aさん、Bさん、そして私はヘンリーのVIPチケット(フォトオプ&オートグラフは日曜日)を取っていた。VIPチケットには3日分の入場券が含まれているので、まずネット経由で買ったeチケットを引き換えなければならない。

私たちの本番は実質2日目からだが、会場の下見もしておきたいし、チケット引き換えがてら行ってみることにした。

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会場はNassau Veterans Memorial Coliseum

全天候型のスタジアムで、NBA(バスケットボール)のLond Island Netsのホームだ。

写真を見てもわかる通り、とても大きい。Uberのドライバーにスタジアム近くで降ろしてもらったが、入口までずいぶん歩いた。そしてようやく入口と思われる所まで近付いていって、私たちは嫌な予感を抱く。スタジアムに着いたのは午後4時ぴったりだったが、既に長い行列が出来ていた。写真の真ん中を横切る黒い線のすべてが人である。

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列は2本出来ており、スタッフらしき人が「こっちはVIP、こっちは一般入場」と案内している。私たちは当然VIPの列に並んだが、これが一向に進まない。なぜか一般入場の列はどんどん進むのに、VIPの方は30分に数歩進むくらいだった。

列に並ぶ人たちはだんだん苛立って来ていた。

午後4時半過ぎには日が沈んで辺りは真っ暗になった。そしてこの日の気温は、iPhoneによれば3℃くらいだったが、遮るものの何もない吹きっさらしで、しかも風が強かった。

私たちは2日目からがメインくらいの気持ちでいたが、WWEのレスラーとのフォトオプやオートグラフは1日目だけのイベントであり、それを目当てに来た人が多かったに違いない。実際、一緒に写真を撮ろうとチャンピオンベルトを小道具に持ってきたり、思い思いにコスプレをしていたりする人たちが、大した厚着もせず吹きっさらしの冬空の下で並んでいた。

彼らに非はない。車移動が中心の生活をしていれば、自然に薄着になるのはやむを得ない。暖かい場所から暖かい車内に乗り込み、そのままさっと外を歩いて再び暖かい屋内へという流れなら、分厚いジャケットやコートは却って邪魔になるからだ。

私たち3人は、とりあえずは皆ダウンコートを着てきていた。というか20時間ほど前に日本から飛行機に乗った時とほぼ変わらない格好だ(少なくとも私は)。薄着ではなかったが、体感気温0℃の中でじっとして待つことを想定してはいなかった。

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コミコンは主催者側の運営の問題が云々、と聞いたことはあるけれど、まさか海外でこんなことになろうとは。あまりに寒いので時々手分けして列の前に行き状況を確かめたりしていたが、そのうち私たちの少し前で並んでいた人たち(男性グループだったと思う)が騒ぎ出した。英語で断続的に運営に対して不満を言い始めた。その声がすごく大きくて、周りに聞こえるように話しているような感じだった。そのうちグループのうちの1人が前に行き、戻ってきて何やら大声で叫ぶと、私たちの周りの数十人が一気に列から離れ前へ走り出した。私たちは状況がつかめなかったのでその場に留まり、結果的に少し列が進んだが、しばらくすると前に走っていった集団が戻ってきて私たちの後ろに並んだ。

つまり男性グループの1人が何を言ったのであれ、デマだったのだろう。

人を煽るというのはこういうことなのか、と身を持って知った気がした。抑圧された状況下で誰か大きな声で「こっちに来た方がいい」などと叫べば、何人かはついて行ってしまう。

私たちも理不尽な思いは感じていたが、周りの人たちの怒りがあまりに激しいので、却って冷静になっていた。

私は状況を知りたくてAさんとBさんを列に残し先頭まで歩いて行った。VIPの列の先頭のその先にガラス扉があり、金属探知機のゲートと荷物検査のためのテーブル、そしてその右奥にやはり長いテーブルの中で大量の段ボール箱に囲まれ右往左往する数人のスタッフが見えた。段ボール箱には各俳優の顔写真がプリントされたネックストラップ付きのVIPカードが乱雑に積み上がり、別の箱にはノベルティのトートバッグがやはりぐちゃぐちゃに入っていた。長テーブルを境に入場した人たちがeチケットをプリントアウトした紙を握りしめ、幾重にも重なって我先にVIPカードをもらおうとしていた。そこに列も何もなく、文字通り殺到していた。

私は列が進まない理由を知った。私の隣に、やはり列に並んでいたらしいアジア系男性が同じように覗きに来ていた。「どうなってんの?」と彼は私に訊いた。私は中を指差して「スタッフが足りてないみたい。めちゃくちゃだよ」と答えた。彼は同じように覗き込み「あー、ダメだねこんなんじゃ」と首をすくめた。苦笑いしながら言葉を交わして、私は少し気が楽になった。少なくとも一緒に、冷静にしかし呆れつつ屋内の惨状を眺められる名前も知らない同志がいたからだった。

私は列に戻ってAさんとBさんに状況を説明した。結論としては、待つという選択肢しかなかった。その時点で1時間半は経っていたと思う。

一般入場の列はほぼなくなっていた。

そうしてまた前の方が騒がしくなり、またデマかなぁなどと思いながら私が偵察に出た(言及が遅れたが、今回私は英語担当なのだ)。

www.youtube.com(映像は、あちこちで口々に不満を言う人々が出始め少し場が緊迫した時の様子)

 

一般入場の列のドア近くに、ボランティアと書かれたTシャツを着た複数の男女スタッフが立っていた。口々に怒鳴る人たちの声が断続的に聞こえてきた。複数人が彼らに詰め寄り、状況の説明を求めている。しかしスタッフも明らかに戸惑っていて、突然とんでもない大声で「いいからみんな聞いて!」なんて叫び出すスタッフもいた。確実に逆効果で、そのスタッフに「聞いてとかじゃない!どうなってるのか教えて」と声を荒げる女性もいた。スタッフの方は「私にもどうなってるのかわからない」とか言ってた気がする。

私はすぐにその人に訊くのは諦め、もう少し話が通じそうなスタッフに近づいた。すると彼は、「とりあえず一般入場の入口から入れ」と言ってペラペラの紙のチケットをくれた。「友達と私はVIPチケットを買ったんだけどそれはどうすればいい?」と訊いた。すると彼は「いまVIPの列はあんなに長い。一旦一般入場で入って、後でまたVIPの列に並び直すか、もしくは明日また来てくれ」と言った。

私はAさんとBさんのもとへ戻り、話し合って一旦屋内に入ることにした。この時点で時刻は6時を回った頃だっただろうか。イベントは9時まで行われる。VIPチケットは引き換えたいが、列が短くなってからまた並び直す方が凍えるよりはましに思えた。

VIPの列を離れ、一般入場の入口で仮のチケットをもらい紙のリストバンドを付けられスタジアム内に入る。荷物検査のスタッフのお兄さんが「How’s it going?(調子どう?)」とか訊いてきた。英語の定型文みたいな挨拶で、そう訊かれても大抵はGoodとかPerfectとかポジティブな返事をするのが定石だけど、私は全力で「Freezing!!(凍えてる!!)」と答えた。それに対しては「じゃああったまってけよ!」と返ってきたので「オーケー!!」って言った。

 

何とか入れたスタジアム内は、めちゃくちゃ暖かかった。外の凍りつくような寒さが嘘のようで、数時間振りにまともに呼吸できた気がした。スタジアム内の空調は完璧で、外にいる時にはホットドリンクが欲しいと思っていたのに、しばらく歩き回ったら冷たいものが飲みたくなるくらいだった。

あの数時間は何だったのか、と思うほどだった。半ば呆然と会場に入り、まだ人の少ないアーティストアレイやグッズのブースを見つつ、その時行われていたパネルステージを覗いてみて、また呆然とした。

ステージに上がったゲスト(アメコミのアーティストさんたちなど)は、ほとんど誰もいない客席に向かって話をしていた。

これはあんまりだ。

1日目しかないフォトオプやオートグラフ目当てにVIPの列に並んだ人たちの中には、時間になっても入場できなかった人も多かったようで、後でツイッターを見たところ、運営への不満をいくつも見た。公式Facebookページにも不満のコメントが殺到したそうだが、それらのコメントは運営によって削除されたとも書いてあった(真偽のほどはわからない)。中には払い戻しを求めたツイートもあったが、果たしてそれが叶ったのかどうかもわからない。

しばらく会場内を回り、頃合いを見計らって改めてVIPの列に並んでみることにした。すると今度は、屋外と屋内で2本の列が作られていた。屋外の列がなくなったところで屋内の列が進むようになっており、寒い場所で並ぶ必要がなかっただけでずいぶん楽だった。

そしてようやくチケットを引き換えられた。ネックストラップ付きのプラスチックカードとフォトオプ、オートグラフとパネルのチケット、そしてノベルティが入ったコミコンのロゴ付きのトートバッグ。

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これを引き換えるまで長かった…。

 

チケット引き換えが終わったところで私たちは充分に疲れてしまい、ホテルへの帰路に着いた。

明日からの運営が今日よりマシでありますようにと願わずにおれなかった。

 

 

初コミコン記録⑤(JFK〜ロングアイランド編)

予定より1時間ほど早くJFK空港に着く。

入国審査は多少並んだがそれほど待たなかった。空港係員の態度が威圧的で、ああアメリカに来た、と実感した。

JFK空港からの道のりは、完全にBさんにまかせっきりだった。

まずAir Train(モノレール)に乗る。だが、この時点で乗車券等は買わない。Jamaica Stationで降り、駅構内から出る時に券売機でチャージ可能なメトロカード($21払うと自動的にAir Trainの運賃$5が引かれる)を買うか、メトロカードが不要な人は券売機の対面にあるキオスクみたいなところで現金で払う。

私たちはマンハッタン滞在予定もあったのでメトロカードを買った。

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Jamaica Stationを出たら、Long Island Rail Road(LIRR)に乗り換え。LIRRではメトロカードは使えないので、券売機でOne Way(片道)かRound Trip(往復)を選び、目的地に応じた代金を入れ、切符を購入する。 

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LIRRには改札がない。時間になったら勝手にホームに降りる。

ホームは質実剛健を具現化したみたいな感じ。

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電車に乗ってから切符が切られる。ちょっと懐かしい。

車掌の青年が切符を切りながら、「片道だね。このまま回収する?それともお土産として取っとく?」と言ってくれた。

 

そしてホテルの最寄り駅、Carle Place Stationに着く。

恐ろしいほどに何もない。無人駅。しかし確かにACEコミコンの広告がある。

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コミコン開催会場の周辺をGoogle Mapsで見た時に薄々感じていたが、駅から出て確信した。

 

この街(というか町)は、車がないと首が回らない土地だ。

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大都市を除いて、アメリカのほとんどが多分こんな感じなんだろうなと思わせる住宅街(個人の感想です)。筆者も留学時代に住んだ街はこんな感じだった。

歩いて行ける場所にコンビニ?そんなものはない。生活必需品は車で近くのモールに行き、まとめ買いして帰ってくるのだ。

 

駅からは、BさんがUberで車を呼んでくれてホテルに辿り着いた。Uberはいろんなネガティブな話も聞こえてきて少し怖く感じていたこともあったが、旅を終えた今ははっきり言える。この旅はUberなしでは不可能だった。

Bさんは西海岸を訪れたりしてUberを使った経験も多く、評価を見てドライバーを決めたり、自分もパッセンジャーとしての評価に関わるので必ずピックアップ場所で待っていることなどを徹底していて、Uber未経験者の私とAさんは助けられるばかりだった。

 

ホテルにチェックインすると、お昼前だったがもう部屋に入れた。

Aさんと私は同室、Bさんは後から部屋を押さえたので別室でそれぞれ荷ほどきをして休憩した後、ホテル周りを散策。

打ち捨てられたショッピングカートを見つけ、ウォーキングデッドだ!!ストレンジャーシングスだ!!と盛り上がる。

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スーパーマーケットなどを物色し、ランチを買ってホテルに一旦戻り、しばしの休憩ののち再びUberを手配して、コミコンが開催されるスタジアムへ向かった。

 

いよいよ(ようやく、と言おうか)怒涛の3日間が始まる。

 

 

初コミコン記録④(渡米編)

いよいよ渡米の朝である。

諸々の事情を鑑みて、空港には朝8時集合ということになった。

このブログの最初の記事にも書いたとおり、私は早起きが苦手だ。それも徹底的に苦手だ。幸い我が家から空港までは電車で40分ほど。よほどポカをやらかさない限り大丈夫だと思うが、ドのつく心配性の私はそうは思っていなかった。

ざっとタイムテーブルを考えても、家を出るのが7時、起きるのが6時。普段は夜も更けた2時3時に眠る人間がどうやったら朝6時に目が覚めるのだろう。根性という文字をとうの昔にドブに捨てた私は、「いっそ寝なければいいのでは?」などと考えた。

家人に至っては、「そんなに不安なら前乗りすれば?」と言ってきた。こやつも私を信用していない。さすがよくわかっている。しかしいくら何でも都内から都内に移動するのに前乗りはどうか。貧乏性でもある私は当初思い立った「寝ない」作戦で臨むことにした。

結果どうだったかと言うと、4時過ぎまで起きてたけど耐えきれなくなり6時まで寝た。「寝ない」作戦はどこに行ったのか?つまるところ私には早起きの根性もなければ徹夜の体力もなかったのだった。しかしとにかく6時には起きた。

 

AさんとBさんとLINEで連絡を取り合い、無事3人とも8時前には空港に着いた。無事チェックインし、荷物検査、出国審査(旅行者が少なすぎて審査官が暇を持て余していた)を無事通過。晴れて日本を出国した。

空港の出発ロビーに行くのは好きだ。不安と期待が入り混じって、ちょっとだけ期待が勝つ。

 

ところで、空港に向かう途中にツイッターをチェックしていたら、コミコンに参加予定だったジョン・バーンサルさん(Netflixのドラマ「パニッシャー」の主演俳優)の参加が急遽キャンセルになった。AさんとBさんはヘンリーに加えバーンサルさんとのフォトオプ(デアデビルの主演俳優チャーリー・コックスさんとのペアフォトオプも含め)を買っていたので落胆していた。この時点でバーンサルさん単体のフォトオプおよびオートグラフは自動キャンセル、ペアフォトオプはバーンサルさんに代わりデアデビルディフェンダーズのエレクトラ役エロディ・ユンさんが務めることとなった。

バーンサルさんはカリフォルニア州の山火事が自宅近くまで迫ったために避難しなければならなくなり、コミコンの参加キャンセルを決めたという。参加キャンセルに様々な理由はあろうが、これは実にやりきれない。

www.netflix.com

www.netflix.com

www.cnn.co.jp

 

ヘンリーはどうであろうか、直前の直前でキャンセルとかあり得るのでは?とソワソワしていたが、一方でヘンリーは自身のInstagramで「コミコン中に宝探しやるよ!!」とやる気満々な動画を上げ、自ら企画を紹介していた。

www.instagram.com

彼のこんなに楽しそうな動画は見たことがなかったし(Instagramを見ていただければわかると思うが少し不思議な雰囲気を纏った俳優なのだ)、いろんなコミコンに行った人たちの話はツイッターで流れてくるけれど、参加する俳優自らがコミコンに来るファンに向けて宝探しゲームを企画するなんて今まで聞いたことがなくて、とてもうれしかった。

ヘンリーは十中八九来るだろう、とAさんとBさんと話し、我々は機上の人となった。

 

 

初コミコン記録③(新たな仲間編)

渡米まで1か月を切り、航空券も取った。航空券は決済した瞬間からキャンセル料がかかる。本当に後戻りはできなくなった。Aさんと打ち合わせをしつつ、各自準備を進めた。

 

旅程はこんな感じ。

12/8   朝、日本出発

12/8   朝、JFK空港(NY)着。ロングアイランドのホテル移動。コミコン1日目、午後4時〜午後9時まで

12/9   コミコン2日目

12/10 コミコン3日日(最終日)

12/11 マンハッタンへ移動。観光

12/12 マンハッタン観光

12/13 朝、JFK空港出発

12/14 昼過ぎ、日本到着

 

マンハッタン観光は、各自行きたい場所を言い合い、被る場所は共に行き、異なる場所は別行動ということで決まった。

Aさんはアメリカ自体が初めてなので見たい場所も多かろうし、今回で4回目のマンハッタンである私は恐らくコミコンで燃え尽き、せいぜいメトロポリタン美術館や自然史博物館をダラっと見るくらいかなぁと考えた。己の限界を知るのも大切なことだ。

どうでもいいことではあるが、結果から言えば私は今回も自由の女神を見ることはなかった。初渡米の時に自由の女神に行き損ねたら、もうタイミングが掴めない。エリス島遠すぎる。

 

で、そんなこんなでジャスティス・リーグ公開までそろそろ1週間くらいまで迫った頃のこと。Aさんと私のコミコン旅に、Aさんのお友達Bさんが加わった。予めAさんからお話を伺い、ツイッターアカウントを覗いたら何と私をフォローしてくださっていて、ヘンリーファンなら言うことない。そしてBさんは行動が素早かった。Aさんと私が乗る飛行機、泊まるホテル(2か所)を併せて同じ日時で予約も済んだという。素晴らしい行動力。

旅は道連れとも言うし、1人より2人の方が楽しいだろうし、2人より3人の方がもっと楽しいだろう。普段とことんネガティブ思考の私だが、この点においてだけは非常にポジティブだった。

 

ジャスティス・リーグ公開も近いし、3人で顔合わせするなら公開日に映画を観に行き、そのあと食事しようということになった。

Aさんとは4回目(だったと思う)、Bさんとは初めての対面だったわけだが、結果としてとてもしっくり来た。

旅行を共にすることがわかっていたので、変に肩肘を張らないでおこうと思ったのがよかったのか。お2人は、食事が終わる頃には私が少食で冷え性であることはすっかり見抜いていた。

旅行中は皆できるだけ無理をしない、痛い辛いは早めに言うという方針が一致したのもよかった。母国から遠く離れた土地で共に過ごすのだから、そういうスタンスが共有できるのは大切だ。

 

これで旅の仲間は揃った。後は互いに旅行まで元気でいるだけである。