【英語やり直し】モチベーション

日本で一般的な教育を受けていると、中学1年生から英語学習がスタートする。最近は小学校からなの?

小学生だろうが中学生だろうが、英語が学校の授業の一教科になった時点で、それは彼らにとって逃げられないものになる。

ちなみに、中学校までが義務教育というが、それは子供の義務ではない。親が、学齢にある子供に教育を受けさせる義務である。知ってた?私は知らなかった。

で、モチベーションの話である。

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英語を勉強するモチベーション。社会人になってからの勉強に対するモチベーションは、学生時代のそれとは確実に異なってくる。

英会話学校などに通っていない限り、宿題もテストもない。 そうなると、なぜ英語を勉強するのか、と自問することになる。

ひとつ知っておかなければならないのは、英語に限らずあらゆる言語の勉強は、終わりがないということだ。私たちが日本で生まれ育ったからと言って日本語の全てを知っているわけではないのと同じ。
人生と同じ年数をかけて習得している母国語でもそうなのに、況や外国語をや。

と、いうことで、外国語を学ぶことは長期戦になる。勢いをつけても息切れしたら元も子もない。

私が英語を勉強するのは、初めは英語の響きが好きだから、だった。好きな歌を歌えるようになりたいと思うのと同じで、私も英語を話してみたかった。
それから英語を理解するのが楽しくなって、留学のため勉強…と20数年の思い出はすっ飛ばして、いま英語を勉強するのは仕事と趣味の両方のためである。

趣味と実益を兼ねているなんて恵まれていると思われるかもしれないが、稼げてはいないので安心して欲しい。そして何より、情熱には波がある。英語を読もうとしても目が滑ったり、聴こうとしても右から左に抜けたりする時もある。

で、私のモチベーションは、趣味の方の洋画だ。洋画好きなので気になった洋画は映画館に観に行く。
観に行く基準はストーリーだったり、監督だったり、俳優だったりする。ノーマークだった俳優に突然落ちる(ハマる)こともある。そして過去の出演映画を観ることになるのだが、私はまずYouTubeで動画を探す。その俳優が過去のトークショーに出演した動画などを探すが、当然そこに日本語字幕などない。そうすると、なんて言ってるか知りたくてすごーく集中して英語を聴くことになる。そして何度も何度も聴く。
英語への情熱というより、俳優への情熱だ。しかしそれが結果的に私のリスニングスキルを保ち、培っている。

ちなみに、ハリウッド俳優がプロモーションで出演するようなトークショーアメリカやイギリスの名だたる番組であり、ショーのホストはその国の標準的なアクセントで聴きやすい英語を話す場合が多いので、ただ勉強のために英語ニュースを聴くというのが面倒な人は、こういうところから始めてもいいと思う。

私がよく見るトークショーYouTube公式チャンネル↓

Jimmy Kimmel Live - YouTube

The Tonight Show Starring Jimmy Fallon - YouTube

The Late Show with Stephen Colbert - YouTube

Team Coco - YouTube

TheEllenShow - YouTube

The Graham Norton Show - YouTube

The Jonathan Ross Show - YouTube

留学から帰ってきて8年もの間海外に行かず、ここ2、3年で再び海外旅行へ行きだしたのだが、現地で思いのほか英語が聴き取れていて自分でも驚いたので、洋画好きでよかったなぁーと思った。

映画をまるまる1本、ドラマの1エピソードを観る元気がなくても、数分のYouTube動画なら観られる。これからも自分を追い詰めず、マイペースでやって行こうと思う。

 

May I help you?と言われたら

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お店に入って店員さんに声をかけられると、途端に居心地が悪くなることないですか。日本でも嫌なのに、ましてや海外なら尚更。

こちらはぼんやりとウィンドウショッピングしたい。店員さんは品物を売りたい。せめぎ合う思惑。

英語圏の店員さんであれば、大抵こう聞いてくる。

 

May I help you?

 

いらっしゃいませ、と訳されることが多いフレーズだけど、英語に忠実に訳すと「お手伝いしましょうか?」って感じ。この場合お買い物のお手伝いを指すんだと思う。

で、こう聞かれた時に店員さんに何と言えばそれ以上構われず、お互い気持ちよくいられるのか。

それには、この一言だけで大丈夫。

 

I’m just looking.(見ているだけです)

 

アイムをすっ飛ばしてJust looking.だけでも。

これでもうこちらから声をかけるまで放っといてくれる。

フレンドリーな店員さんだと、さらにHow are you?とかHow are you doing?とか訊いてくるかも、そしたらFineGoodと答えよう。ここでもアイムをすっ飛ばしてOK。

 

余裕があったらHow are you?(あなたは?)と訊き返してみてもいい。

You?だけでも通じる。この時、ちょっと大きな声でユー↑↑↑?と言うのがコツ。

声がちっちゃいとユー?が虚空に消えていく哀しみを味わうことになる。

日本の中学校では初対面の挨拶として

How are you? -I'm fine, thank you. And you?

と習いますが、そのやり取りを究極に簡単にした感じ。

 

 

買いたいものを見つけたら、レジに行って

Can I have this one, please?(これ下さい)

 

会計し終わったら

Have a nice day!(よい1日を)

と言ってお店を出ると、慣れている人っぽくなる。

もし先に店員さんに言われたら、返事はYou too!(あなたもね)

 

How are you?からHave a nice day!/ You too!の流れは、アメリカのスーパーやコンビニのレジでもよく交わされる挨拶なので、覚えておくと気持ちの良いお買い物ができると思う。

 

 

【英語やり直し】“英語脳”の作り方

英語のテキストのタイトルで、一時期“英語脳”と言うのが流行った(今も流行ってるんだろうか)。それぞれの本を読んでいないので、それらのテキストの指す英語脳が何なのかはわからない。

とりあえず、私が考える英語脳は、「英語で英語を考える」ことだと思う。

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英語で英語を…?こいつは一体何を言ってる…?

と言う声が聞こえてくる気がする。例えば、英語で話す時のことを考えてみると、初めは母国語=日本語の誰もが、

①日本語で文章を考える→②脳内で英語に翻訳する→③口から英語をひねり出す

の3ステップを踏む。なぜなら何かを聞き流すだけで英語はある日突然口から溢れ出てこないからだ。

これは話す時だけに限らず、英語を読む時も聞く時にも言えるのだけど、ある日突然英語がスラスラ読める!とか、英語のニュースの意味が全部わかる!なんてことはない。もちろん、この広い世の中には、外国語のドラマや漫画でペラペラになりました、と言う人もいる。確かにいる。

でも滅多にいない。

私を含む多くの人にとって、語学習得はひたすら積み重ねだ。特にスピーキングは、他のスキルに比べて習得しづらく忘れやすい。そして日本は、驚くほど日本語が普及した国だ。日常的に生活するにあたって英語はまったく必要ない。だからスピーキングは練習しづらい。わかる。便利。だけど英語学習には不利。

 

ちょっと脱線したので話を戻す。

さて、「英語で英語を考える」ことについて、私が留学したコミュニティカレッジESL(English as a Second Language=第二外国語としての英語)のクラスで教わった主な方法は、

わからない単語を英英辞典で調べる

ことである。

うげーーーっという声が聞こえてきそう。

確かにこの方法はキツイ。わからない単語を英英辞典で調べ、項目に書いてある説明文の中のわからない単語をまた英英辞典で調べ、項目に書いてある説明文の中の……。終わりが見えない。

いつ終わればいいの?と聞かれれば、極端に言えばわからない単語がなくなるまで、だ。単語のひとつひとつが、訳された日本語ではなく“英語として”脳みそに刻み込まれるまで繰り返す。

絶望的なこの方法は、しかしスピーキングはもちろんリスニング、リーディングにも非常に役に立つ。

英語のリスニングをしていて、脳内で英語をいちいち日本語に訳していたら間に合わない。英語のまま飲み込んだ方が理解のスピードが格段に上がる。

 

で、英語を英語で考えて話せたとしたらどうなるか。

①英語で文章を考える→②口からひねり出す

1ステップ減った。何だ、1ステップだけ?と思われるかもしれないが、これでずいぶん時間短縮になる。そもそも私たちが日本語で考える時、日本語で文章を考えたりはしない。自然に口から出てくるたった1ステップのみだ。しかし外国語をネイティブのレベルで話すことは難しい。だから1ステップ減るだけで大進歩、と思おう。

そして英語を話し、理解するためには、語彙が必要だ。

語彙。

そろそろ頭痛がしてきたかもしれない。

語彙を増やすには、英語に触れるしかない。英語のニュースを聞くとか、英語の本や新聞をを読むとか、英語字幕が付いている映画を観るとか。

で、何?そんなに英語を聞いたり読んだり観たりして、わからない単語だらけなんだけど?それを延々辞典で調べろと?ーーーという疑問に対する答えはこちら。

『完璧でなくていい』

時間があれば調べればいいと思うけど、途中で息切れするくらいなら、特に自主的な勉強で英語に触れる時には完璧を目指さない方がいい。

どうしてもその単語の意味がわからないと全体的にさっぱりわからんって時は調べるけど、文章の中でわからない単語が1つ2つなら、前後の文脈で「だいたいこういうことかな」と類推してみる。実際このやり方も、ESLのクラスで学んだ英語学習法の1つだ。

あ、超ーーー今さらだけど英英辞典はスマホアプリや電子辞書を活用するといい。紙の辞典が好きな方は紙でも。やりやすい方で。

 

以上が、私の考える英語脳の作り方である。

そして、いきなり英語脳を作ろうと思っても難しい。何より、このブログを読んでくださってる方は日本語を十分に理解されているはずだ。だからまず日本語で英語を学び、徐々に日本語を減らしていければいいと思う。

それにオマエこのブログ全部英語で書けるんか、と言われても無理なので、今後も日本語混じりでやっていくよ。

 

 

 

【英語やり直し】プロローグ

英語を学び始めて20ウン年になる。

幸い、英語学習の始まった頃とハリウッド映画に魅せられた頃が被っており、英語は好きな教科のひとつだった。

ここまで読んで、中高と英語なんて嫌いな教科だった、苦手な教科だったという方が回れ右しそうだけど、それが私の英語の勉強の始まりだったので仕方がない。嘘はつけない。

待って、ページ戻るのちょっと待って。

このブログの1番初めの記事に書いたように、私には3年のアメリカ留学経験がある。3年という期間が長いか短いかはわからない。個人の感想を言うと、「英語のビギナーは超えたがエキスパートと言うには程遠い」程度である。

私は常々、自分の英語力を人に伝える時、「英語圏の国で多少のトラブルがあっても何とか生き残れる程度」と話す。本当にそうだったからだ。

このシリーズ(になる予定)では、中高と英語が大好きで、日本式のリーディングライティングに特化した英語学習ばかりしてきた人間が、留学先で「英語で英語を考える」訓練を受け、何となく英語がわかってきたなぁというところで帰国し、英語のスピーキングとリスニングを試される仕事(コールセンター)をしたのち、よくわからないまま英日翻訳業界の末端に飛び込んだはいいが、

『結局英語の文法ってどんなだった?』

『日本語と英語をつなぐ“橋”みたいなのがこの脳みその中になくない?』

と自覚したところで、ふたたび英語の文法を手繰り寄せ、その“橋”を建て直していきたいと思う。 

 

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あくまで自己流の英語学習やり直しとして、英語の文法テキストを引用することもあれば、実際に使った&耳にしたことのある英語のフレーズ、また英語を話す時の心持ちなども書いて行ければ…いいな。

 

 

初コミコン記録番外編②(今日こそマンハッタン〜そして帰国)

朝が来た。やはり早めに朝食を取り(書く機会がなかったが、ホテルの朝食が毎日少しずつ違って割と良かった)、チェックアウトして出発。

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BさんにUberを手配してもらって迎えに来てくれたドライバーの人は、恐らく行き先を見ておらず、「JFK空港に行くの?」と言っていたが、マンハッタンだよと答えても嫌な顔ひとつしなかった。ドライバーの人はパキスタン出身で(国名を覚えていてくれたBさんありがとう)、普段はマッサージ師をしており、日本にマッサージを学びに行ったことがあると話してくれた。

ホテルからコミコン会場までは5〜10分ほどで、Uberのドライバーともそれほど話す機会がなかったが、結局マンハッタンに入るところが大渋滞で、予定の倍ほどの時間が掛かったので、話す時間もたっぷりあった。彼はマンハッタンのビルが見え始めると指差して名前を教えてくれたり、渋滞に巻き込まれた時には「この辺の渋滞はヤバいなぁ」と焦りつつも決してネガティブな感情は出さず、道路脇の広告を見つけては「iPhone好き?」と話しかけてくれたり、実に穏やかでいい人だった。

Uberはすべてアプリ内でのやり取りなので、その場では金銭の授受はない。ようやくホテルに着いてドライバーさんと別れる時、全力でありがとうを言って、ホテルに入ってからBさんがUberのアプリを通してドライバーさんにチップをあげてくれた。

 

チェックイン後、荷物だけを預けて散策開始。

まずはタイムズスクエア

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これぞニューヨーク!!って感じの風景。

ひとしきりタイムズスクエアを堪能した後、3人でアメコミグッズを売っているThinkGeekへ向かう。

www.thinkgeek.com

タイムズスクエアからそれほど遠くないので、歩く。

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マンハッタンは街歩きが楽しい街だが、この時ばかりは街中に警察官が大量にいた。マシンガンで武装した警官もいた。

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しかし街行く人たちは普段通りに歩いていて、私たちも人混みに紛れた。

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マンハッタンは本当に歩くのが楽しい街だ。どこを見ても写真を撮りたくなる。

さて、辿り着いたThinkGeekで私は、ついに念願のものを手に入れた。

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キャプテンアメリカの盾型バックパック。

ThinkGeekのサイトにも載っているが、アメリカとカナダ以外には配送不可で涙を飲んだ代物である。

バックパックが海を越えられないなら、私が越えてやる。ということで海を越えて手に入れた。

 

続いて地下鉄に乗り、アメコミショップのForbidden Planetへ。

forbiddenplanet.com

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扉からインパクト大で、AさんとBさんが「扉の横に立って!写真撮る!」と言って写真を撮ってくれた。

店内は、アメコミだけでなくグッズもいっぱいあって、アメコミファンの天国みたいだった。

 

この後、3人それぞれ別行動をして、日が暮れてからまた待ち合わせ、夜のタイムズスクエアへ。

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うーん、醍醐味。ただ、TOSHIBAのロゴはもう見られなくなるなぁ。

そして、ロックフェラーセンターへ。

道中、巨大なクリスマスオーナメントを見つける。おお、気合い入ってる。

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マンハッタンは夜も人通りが多く、テロがなければ本当に美しい街で、写真を撮りながら歩いているうちにロックフェラーセンターに着く。

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ロックフェラーセンターと言えばこれ。

一面の人だかりだった。

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しばし写真撮影タイム。

 

その後、AさんとBさんが観たい映画(『君の名前で僕を呼んで』)が上映されている映画館の前までついて行ってチケットを買うのをお手伝いした。

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(AさんとBさんが行った映画館ではないが、ポスターが並んでいたのが嬉しかったのでパシャリ)

そして映画が始まるまでアジア系の食堂で時間を潰し、2人と別れて私はホテルへ帰った。

ホテルの近くのコンビニで水とフルーツと明日の朝食(ヨーグルト)、サブウェイで夕飯を買い、部屋のベッドに広げて食べた。行儀が悪いが、最高にリラックスした時間だった。

 

部屋に帰ってきたAさんが、「映画面白かった!」と言っていて良かったなぁと思った。 

sonyclassics.com

www.youtube.com

『君の名前で僕を呼んで』は日本では4月公開。

 

そして翌日、午前中の飛行機だったのでかなり早めに起きてホテルを出た。

荷物に入らなかった盾型バックパックを背負ったら、AさんとBさんに大好評で嬉しかった。

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地下鉄で空港に辿り着き、モノレールに乗っていた時、今回の旅で空を撮ってなかったことに気がついたので撮った。

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この広がりが好き。

またアメリカに行くだろうけど、新鮮さを忘れないようにしたいなぁと思った。

 

そして旅の最後、出国審査&荷物検査の時に事件は起きた。

最後までアメリカ面白いな!!と思った。

いろいろあるけど、その隙間というかゆとりというか、緩やかさをなくさないでほしい。

 

 

最後に、旅を共にしてくださったAさん、Bさん、そして現地でお会いして仲良くしてくださったCさんにお礼を言いたい。

1週間近く同室で過ごし、お互いの心地よい距離を確保させてくださったAさん。

Uberでの手配を一手に引き受けてくださり、終始明るくいてくださったBさん。

ヘンリーとの得がたい体験をお裾分けしてくださったCさん。

ありがとうございました。

 

 

ー了ー

 

 

初コミコン記録番外編①(マンハッタン移動のはずが)

マンハッタン移動の日の朝。

少し早めに起き、3人で朝食を取りながら何気なくツイッターをチェックしていたら、フォロワーさんがリツイートした日本語記事が目に入った。

『NYマンハッタンでテロ』

一瞬凍った。

英語でも検索すると、確かに今朝マンハッタンでテロがあったとの記事が載っており、アメリカのメディアの公式ツイッターでもそのことが報じられていた。どうやら本当にテロが起きたらしい。

Bさんのスマホにもお友達から心配を伝えるLINEが入る。私は親と家人に無事を知らせるメールを送った。

とりあえず朝食を終え、部屋でTVをつけて情報収集をする。繰り返しテロによる街の混乱のニュースが流れる。

今回のことで、ニュースのテロップに出た「IED(Improvised Exprosive Device)=簡易爆発物、即席爆発装置」という英語を知ることになった。

3人で、これからどうするかを話し合った。つまり今日これからマンハッタンに移動するかどうかである。

edition.cnn.com

 

www.jiji.com

犯人は早々に捕まったと報じられ、他の爆発物を探索中とも報じられていたが、爆発物の探索はルール(小さな爆発の後に人が集まってきたところでさらに大きな爆発を起こす手口を防ぐため)に基づいたものであって、多分これから徐々に混乱は収まっていくだろう。

しかし問題は、私たちがUberでマンハッタンに向かおうとしていたことにある。ただでさえ渋滞するマンハッタンに、テロ直後に車で向かうのは無謀なことに思えた。人が多い中でまた何か起きないとも限らない。さらに、宿泊するホテルに最も近い地下鉄の路線はテロにより区間封鎖されていた。これは怖い。

私たちは話し合った結果、今宿泊しているロングアイランドのホテルにもう一泊することにした。問題は部屋が空いているかどうかだが、フロントで尋ねると幸いにも空いていた。

そしてマンハッタンで宿泊するはずのホテルにも連絡した。こちらは電話である。思えば私にとって久方ぶりの英語での電話。すごいトチった。説明がうまく行かない。要は「今日からそっちに泊まるはずだったけど行けない。でも明日は行くから、部屋を押さえておいてもらえる?」と言いたいだけなのだが、それがうまく伝えられない。最初はAさんの代わりに(Aさんの名前で部屋を取っていたので)電話をしたが、本当にトチりまくって2度目の電話でようやく伝えられた。次にBさんの代わりに電話した時には、前回の反省を生かしてすらすらと言えた。電話も訓練なのだということを思い出した。

次に、AさんとBさんが今夜行くはずだった舞台のチケットを払い戻しできないか訊くため問い合わせ電話に電話してみたが、オペレータが出る番号が案内されず諦めた。

AさんとBさんにはご迷惑をかけつつ元気づけていただいた。ありがたい。

 

電話も終わったところで、近くにある(と言っても割と歩くのだが)TARGETというアメリカ全国にあるチェーン店に行くことにした。

とてつもなく巨大な店だ。が、写真を撮り忘れた。

留学時に、何か必要なものがあるとそこへ行っていたほど何でもあるお店だが、どうしても欲しいものは多分ない(当時の個人の感想です)。

私の記憶では生鮮食品は置いていなかったはずだったが、ロングアイランドのお店には野菜なども置いてあった。 生活に必要なものはたいていここで揃う。

アメリカ全国にあると書いたが基本的に郊外にしかないので、マンハッタンやLAなどの観光客が多い場所にはまずない上、いかにもアメリカのスーパー、という感じの品揃えと雰囲気なので、AさんとBさんがすごく楽しそうにお買い物されていた。見ていてこちらも楽しくなった。

私はTARGETでモモアさん表紙の雑誌を買った。いま思い返すと店内の写真くらい撮れよと思う。

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アメリカに対する新鮮さをなくさないようにしたい。

 

TARGETの後、ホテルに近い方のショッピングモールへ移動し、イタリアンのお店でお昼。美味しかった。

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(ノンアルコールカクテルを頼んだらお洒落なメイソンジャーで出て来た)

 

昼食を終えてモール内のTRADER JOE’Sで夕飯を買い、その後AさんとBさんはUberを手配して近くの古い家並みを見に行き、私は部屋でダラッとした。どうダラッとしていたかよく覚えていないくらいダラッとした。

夕飯は、ホテルに設置されている電子レンジで温めたギリシャ風のチキンライスやサラダやチップス。

ホテルの部屋で皆でテレビを見ながら夕食。最高にリラックスできた。

 

AさんとBさんが、イレギュラーなことも受け入れた上で切り替えて楽しむことができる人たちで本当に良かったなぁと思ったし、テロという非日常的な出来事があった時に1人でなかったことも幸いだと思った。

明日こそマンハッタン(多分)。

 

 

 

初コミコン記録⑧(コミコン最終日:心臓が口から出て戻ってきた編)

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雪が止み、3日目がやってきた。最終日だ。

今日はCさんも加えた4人全員がヘンリーのVIPチケットを取っている。私とAさん、Bさんはそれぞれジェイソン・モモアさんの一般フォトオプチケット、Cさんはヘンリーの一般フォトオプチケットも。

昨日で諸々のスケジュールがあてにならないとわかった上、今日は昨日より開催時間が短い。時間との勝負である。

今日は全体的に、オートグラフが先、フォトオプが後に設定されていた。

オートグラフの前にヘンリー主催の宝探しに奔走。ニアミスが複数回あったものの、結局ゲットすることはできなかった。

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宝探しゲームとは関係なく撮ったこれらの場所に宝が隠されていることもあった。悔しいー。

 

さて、以降、コミコン覚え書きメモを元に書いていく。

3日目の記事で今さら感だが、コミコンは複数人で行くと楽しさが倍増すると思う。オートグラフやフォトオプに並ぶ時に友達と一緒だと緊張が解れるしテンションが上がる。そして、友達と俳優さんが触れ合ってるところが見れるし、自分と俳優さんが触れ合ってるところを誰かしらに見ていてもらえる。憧れの俳優さんを目の前にしたらほぼほぼ記憶が飛ぶ(私もそんなまさか記憶が飛ぶなんて、と思っていたが飛んだ)ので、客観的な目はとてもありがたい。いいことづくめ。 

12:45、ヘンリーのVIPオートグラフに皆で待機。Cさん→Aさん→Bさん→私の順で並ぶ。スタジアムの客席部分で待っていると、ヘンリーのオートグラフブースの隣のオートグラフブースにモモアさんの姿が見えてにわかに盛り上がる。

その後、ヘンリーのオートグラフが迫ると、どこからともなく歓声が。皆が1つの方向を向いているので、エッ?と思って同じ方向に顔を動かすと、ヘンリーのオートグラフブースのカーテンの端からヘンリーその人が!!…エッ?カーテンから半身だけ出てる!!皆がワァ…!!と盛り上がり始めたのを見たヘンリー、唇に人差し指を当ててシーッのポーズ。皆がアッと思って一瞬口を噤むと、次に両手を広げて手のひらを上にして盛り上がれ、のポーズ。皆がウォォオ!?と盛り上がりかけた瞬間にスッとカーテンの中に消え、皆がウォ…オオ…?となった。何だったのかわからなかったけどとても楽しかった。

そしていよいよオートグラフが始まる。CさんとBさんと私はオートグラフ中にプレゼントを渡す予定だった。

Cさんはサイン中、ヘンリーにお手紙を渡して少しお喋りしていた。友達がヘンリーとお喋りしてる姿を見られるって新鮮で良い(いや前日に会ったばかりなんだけどもう友達扱いです)。Aさんは少し緊張してしまったのか、さらっとサインをもらって終わった。Bさん、サインの後にカルくん(ヘンリーの愛犬。Instagramにもたびたび登場するのでぜひご覧ください)の絵を描いた色紙をヘンリーにプレゼントしたら、ヘンリーがひと目見て喜んで、ハァア…!ってなってた。良いものを見ました、ありがとう。

そして私の番だが、ヘンリーのInstagramで最近グレイシー柔術のトレーニングのことを投稿していたので、日本の柔道着を作っている会社が販売している柔道着の生地でできたトートバッグを用意していた。→(Obi Tote Bag オビトート

これがまぁまぁでかい(ヘンリーにはちっちゃいだろうなとは思ったけど)。あと、神保町に出かけた時に見つけた昔のスーパーマンの映画パンフも2冊(でもヘンリーはスーパーマンを演じるにあたって前のスーパーマン映画を観ていないことを後で知った。やっちまった)。

アンクルのパンフにサインしてもらった後、「I have something for you. May I show you?(プレゼントがあるんだけど、見せていい?)」と訊くとン?というか顔をしてyesと言ってくれたのでバッグを見せ、「このバッグは柔道着で作られています」と辛うじて言い、「websiteに英語のページがないから翻訳した」とも辛うじて言った(気がする)。ヘンリーはたどたどしい英語とちゃんと目を見て聴いてくれた。

そして2つめのプレゼントを渡そうとしたあたりで時間オーバー。スタッフに剥がされた。手紙も渡した気がするけど記憶がない。ヘンリー宛にしたから大丈夫だとは思うけど、どっかに落ちてなければいいけど。(↓用意したプレゼント)

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ここでAさん、Bさん、私の3人はモモアさんのフォトオプに行くためCさんと一旦別れた。

しかしフォトオプブースに行ったら、モモアさんのオートグラフ終了が遅れている関係で、先にヘンリーのVIPフォトオプやるよ!とアナウンス。ヘンリーのVIPフォトオプはCさんも撮るのに!フザケンナーーーとなりながらCさんにLINEしまくり、既読つかない!と焦りながらとりあえず入場。その後Cさん合流してひと安心。しかし今度はそのヘンリーVIPの列が一向に進まず、スタッフがモモアさんのフォトオプの人いる?と訊いてくる。ハイ!ハイハイ!と手をあげると、今度はヘンリーは遅れててモモアさんが先に来るから列移って、とのこと。スタッフは私たちの集団を見てWさんだけが残るのに気付き、「友達にここのスポット取っておいてもらって、あなたたち向こう行って」と言うのでCさんに後を託しモモアさんフォトオプ列へ。

待っている間、昨夜から考えていたモモアさんとのフォトオプの時のポーズを皆で確認した。私とAさんは一緒に撮るので、モモアさんの両方の二の腕につかまりたいね、という話になり、Aさんが「Could you make this pose?(このポーズ取ってくれますか?」と言って両腕を上げたポーズをお願いすることに。Bさんはヘッドロックしてくれ(!)という英語をひたすら練習していた。ちなみに私たちの後ろに並んでた女性がアクアマンのコスプレしてて、めっちゃ背高くてカッコよかったけど槍がBさんにザクザク当たってたらしい。

モモアさんがフォトオプブースの後ろに入るのが見えたらしく歓声が上がる。でも誰かが「ジャケット着てない?」と言うので私たちが辿り着くまで脱いでほしいと願う。直に二の腕に触りたい一心。

モモアさんのフォトオプ、めっちゃサクサク進む。早い早い!早いよ!あっという間に順番。

モモアさん、途中でレザージャケット脱いだっぽい!ラッキー!

で、でかいけどやっぱ顔ちっさいな?190越えとは聞いていたし近付くと大きいんだけど、何だろう、スタイルが良すぎて大きさを感じない。でも大きい。

前の人とは両肩を抱く感じで撮ったので、モモアさん、私とNさんにも両腕を広げて迎えてくれようとしたんだけど、Nさんが両腕を上げたポーズして、と言うとオーケー!となってポーズ取ってくれたのでモモアさんの二の腕に2人でつかまる。私はちょっと本気で体重かけた。1ミリくらい浮いた。けどAさんは(後から終わって写真見たら)可愛く片足を上げたポーズを取っていたらしく、撮影後2人そろってブースから出されワーッと出て行った時Aさんが「足つった!」と叫び私は「ウソでしょ?!」と声を上げた。めっちゃ笑った。

そのあとBさんは無事(?)ヘッドロックされ、ブース内が笑いに包まれたらしい。後で写真を見せてもらったけど最高に楽しい写真だった。アイデア大事。

で、この時点でモモアさんとの写真は後で取りに行くとしてまず待機列内に戻らなければならない。3人で、待機列に入るための待機列(ぎゅうぎゅう)に突っ込み、進めなくなったところで先頭のCさんに周りの人たちが「どこに行きたいの?」と訊いてくれて、ヘンリーカヴィルVIP!って言ったら別の入口を教えてくれた。ちょっと脇に逸れるだけで荷物検査のところに辿り着いた。

ヘンリーVIP待機列に戻る。モモアさんのフォトオプ感想など言いながら待った(と思う)。

ヘンリーVIPフォトオプ、Cさん、Aさん、私、Cさんの順番で行った。

Aさんはカルくん(ヘンリーの愛犬)の絵を描いたクッションを持ってきており、それと一緒にヘンリーと写真を撮りたい&プレゼントとして渡したいが、フォトオプは秒の勝負なのでヘンリーに渡せなかったらどうしよう…と不安がっていたから、もし渡せなかったら私とCさんで(渡して!!渡して!!)って言おうねと話していた。

で、私はといえば、ヘンリーの横顔が好きなので、なんとかして横を向いた写真を撮ってほしいな~と思っていた。普通にやると正面の写真ばかりなので。しかし問題はそれを英語で伝えられるかどうかである。

まずCさん。CさんはヘンリーのVIPとGAフォトオプチケットがあったので2枚連続で。最初ハグ写真、次はヘンリーに片手を挙げてもらうスーパーマンポーズで。でもヘンリー、挙げた手が顔にかぶってたかCさんと角度合わなかったかで、カメラマンに「ちょっと上げて(下げて)」と言われる。Oh!って言って手の位置直したのがかわいかった。

続いてAさん。まずAさんからクッションを渡されたヘンリー、クッションに描かれたカルくんを見てパァッと明るくなった。そしてAさんとパシャリ。そのあとAさんがヘンリーから離れる時、アッ…と私たちの誰もが思った瞬間にAさんがヘンリーにクッションを渡すと、ヘンリーの顔がパァァ…!と笑顔になった。グッジョブ!!Aさん!!後で見せてもらった写真、カルくんクッションを持って写るヘンリーの笑顔が柔らかくて、皆で幸せになった。

そして私である。ハーイ、と言ってくれたと思う(思う)。何とか横を向いた写真を撮影してもらうため、カメラに対して横を向いて「Could see my eyes?(私の目を見てくれますか?)」と言うとヘンリーがウン?みたいになって私の目を見てくれた(しぬ)。そのままシャッター切って欲しかったがなかなかストロボ焚かれない。どうやら目線をカメラにやらないとシャッター切れないルールらしい。スタッフが何やら大声で言っていて、ヘンリーがカメラの方を気にする。私、英語がうまく出てこない。「Don’t look into a camera.(カメラは見ないで)」は言えたかどうかわからない。でも身振り手振りで「I love your side face.(あなたの横顔が好きなの)」って言ったらニッコリ笑ってくれたから、ヘンリーが身体の前で組んだ手に自分の手を乗っけた。多分それでもまだスタッフが何かしら叫んでたので、私はGo ahead!とスタッフに言った。

そしてパシャリ。

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それで撮れた横顔写真がこちら。

スタッフの大声が飛び交う中で撮られたとは思えないくらい穏やかな笑顔。

思い返すと、ヘンリー、こちらが何か言いたそうにしてると、トチっても周りが何か言ってきてもじっと待っててくれた。そんで理解するとリアクションくれて、笑ってくれて、本当にいい人。その一瞬だけは自分にだけ笑ってくれたんだよなぁと思うと心があったかくなる。

私の後ろに並んでいたBさんによれば、私がフォトオプの時トチっていて周りのスタッフが何か言ってる中、ヘンリーはトチりまくってる私の話をウンウンと聞いてくれていたそうだ。そしてニッコリ笑ってくれた。その笑顔につられて、写真では私もニッコリ笑ってるのだ(そこはトリミングしてるけど)。ああ、つくづくいい人。

 

さて、ここまでが”心臓が口から出た”部分。この後すぐに心臓が口に吸い込まれる事態になる。すべてのオートグラフ&フォトオプが終わって、次はジャスティスリーグのキャストによるパネル。

私たち4人はヘンリーのVIPチケットを取っていたので、本来ならパネルにVIP席が用意されているはずだった。けれど、指定された場所で待っていてもいつまで経っても案内されず、パネルの客席の前部分は既に人で埋まっている。

嫌な予感。スーツを着たスタッフらしき人が来て、並んでいる人たちに

「君たち何で並んでるの?」

と訊く始末。えええー。

館内放送で1度だけ「パネル客席前方に座っている人は移動してください」みたいなアナウンスがあったけど、動くわけない。

そしたらスタッフの男性が並んでいる人たちの真ん中辺りに立って、突然に「俺に付いてきて」と言い出し、並んだ列がぐちゃぐちゃにスタッフに付いていくことになり、私たちの不信感が高まる。どこを見ても良い席はもうない。

案内された先はパネルに向かって右端の後ろ側の席だった。多少ステージに近いだろうけど、そこから見てキャストたちは縦に並んでいる上、スクリーンがまるで見えない。

私たちは案内された席には座らず正面から見える場所に立って見ることにした。VIPチケットは一般入場より100ドル以上高く、それにはパネルで前列に座れることも含まれているはずだった。これはいくら何でもひどい。

とはいえキャストたちは既にステージに上がり、パネルは始まっていた。モモアさんに関しては他のキャストが来るまで15分ほど1人でステージに上がり、文字通り場をつないでいた。私たちはパネルを純粋に楽しむことにした。

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すごくアットホームであったかいパネルだった。ジャスティスリーグのキャストたちの関係(家族みたい)や、役への取り組み方などが話されていて、観客を交えて盛り上がった。普段YouTubeで観る動画って本当にこんななんだな…とまだどこか現実感がなかった。(この時のパネル、どこかに動画が転がっていたのでいつかちゃんと訳したい)

 

はぁー。終わった。

私たちのコミコンが終わりました。

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4人で夕食を囲み、ヘンリー談義に花を咲かせる。感想を言い合えることも、友達とコミコンに行く醍醐味だと思う。

Cさん、飛行機の時間が迫って夕食の途中でお別れ。つくづく、コミコンのためだけに渡米とは、真の猛者(私たちのことは棚に上げておく)。

 

さて、今回でコミコンレポは終わるが、旅程はあと2日あるのでもうしばらくお付き合いいただきたい。明日はマンハッタン移動だ。