ヴェノム【ネタバレ感想】

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ネタバレなしで言いたいこと↓

 

以下ネタバレです。(ふせったーからの転載)(時系列)

 

 

 ①
ヴェノム、最初はエディが制御しきれなかったりエディの身体を弱らせて行ったりしてワ〜すごいけどヤバいやつや…感が拭えなかったのに、ライオットとの戦いに至る頃には全力で応援してたし、エディと引き剥がされた間にエディが刺されて事切れた時ヴェノムーーー!!!ヴェノム早く来てーー!!!エディを助けてーーー!!!を心の中で両手にペンライト持って降ってたし、火に弱いのに己を盾にエディを守って「じゃあな、エディ」とか言った時にはウソだーーー死なないでヴェノムーーー!!!ってなったのでヴェノムちゃん大勝利です。
おめでとう、あなた(とエディの)ファンです。


アニーを信用したからこそ自分の弱点を教えたにも関わらずそのアニーによってエディと引き離されたのに、エディがさらわれてしまったからイッヌに寄生してアニーにアイコンタクト取るとか健気すぎない?
そんでアニーに寄生してエディを助けに行くのすごい胸熱。しかもアニーとキスすることで再びエディの中に戻るって、それすなわちヴェノムとエディとの初キッスでは…?うわエモい
あと、ヴェノムはライオットと違って宿主を殺さないの感動した。エディに寄生してから色々学んだのかしら。その前に食事してたからかな?(してたよね?)そんなわけであのイッヌも無事だねきっと。劇中とはいえイッヌを殺すのはトムハが許さないね。


ラストシーンではエディに寄生しつつエディの言う『食べていい人ルール』におとなしく従って、エディの行きつけのコンビニでいつもレジの金持ってくチンピラの首根っこ捕まえて説教して、あれこれまさかの見逃すパターン?と思ったらやっぱり美味しく頭ごと頂いた上に、エディが店を去る背景に血も残骸もなかったので、ヴェノムちゃん残さず食べて偉い子…ってなった。


あとヴェノムちゃんが「腹が減ってきた、ああエディ、お前の肝臓が美味そうだ」って言うの、何かもうものすごい殺し文句だと思ったんですけど私だけですか


トムハに関してはもう全てのトムハが最高なので…‬寝顔トムハ、恋人にチューするトムハ、自分のおっぱい抱いて腕組むトムハ、猫にシーってするトムハ、見た目ゴツそうだけど一般人なのでチンピラやうるさい隣人には何もできないトムハ、やさぐれて「俺はひとりでイチャイチャする」って言うトムハ、具合悪そうなトムハ、便器を抱くトムハ、ヴェノムと共生し始めてこれ何?っていう顔しながら敵をメッタメタにするトムハ、バイクチェイスするトムハ、ヴェノムと一緒でも高いところは怖いトムハ…はぁさいこう


エディが新聞社(?)のビルで警察に囲まれて、警察が催涙弾投げる前に「マスクを付けろ」と味方に指示したのを真似してエディが「マスクだ」って言ったらヴェノムちゃんがぐぁっと現れるの、最高にカッコよかった


ヴェノム2回目で気付いたのは、シンビオートには固有の色があるってことでした(遅っ)。最初にウサギに寄生したのが黄色、被験者のアイザックに寄生してアイザックを殺したのがネイビー。ライオットはグレー、ヴェノムは黒とすると、エンドクレジット後に出て来たシリアルキラーに寄生したカーネイジは赤いんだろうな〜。そしてヴェノム(毒)、ライオット(暴動?)、カーネイジ(殺戮)という名前からして、黄色とネイビーにもそれなりにエグい名前が付いてたんだろうな。


ライオットの手がハンマーに変形して襲ってきた時エディがHoly shit!(やべぇ!)って言ったらヴェノムがI told you.(言っただろ)って返したのが最高にかわいい会話その1。


エディとヴェノムのかわいい会話その2、バイクチェイスシーンで左右を車に挟まれ
エディ”I am going to die!”(死んじゃう!)
ヴェノム”No, you are not going to die!(死なせない!)”

⑩エディとヴェノムのかわいい会話その3、バイクチェイスシーンで坂の終わりが柵で囲われたどん詰まりに向かいながら 

エディ”That’s a dead-end!”(行き止まりだ!)
ヴェノム”Not for us!”(俺たちにとっては違う)
→ヴェノム、柵に触手を伸ばしてバイクごとぴょーーーんとジャンプ


ヴェノムが種族としての目的→惑星侵略を放棄してエディと地球で生きていくことを決めたのって、たぶんエディのアンへの想いに触れたからだよなと思う。ヴェノムは種族の中では落ちこぼれだった。惑星を渡り歩きながら侵略を繰り返す種族としてはヴェノムはいささか情け深いところがあったんじゃないかなぁ。最初の宿主のマリアは別として(マリアの他に栄養の出どころがなかったから)、犬もアンも寄生したけど殺してないし、エディに寄生してエディの頭ん中を覗いて、エディの心拍が上がる相手としてアンを認識して、彼なりにエディやその近しい人たちの持つ愛情が理解できたんじゃないか。だからエディに対してアンへの接し方(「きちんと謝れ」)を忠告したし、そのアンによってエディと引き剥がされても、アンの協力を得てエディを助けに行った。それはもう確実に、エディに愛着を感じてるし、言ってしまえば愛情を感じてたんだろう。だからライオットを止めることにした。かつては(恐らく)勝てたことのないライオットに、エディと一緒なら立ち向かえる気がしたんだろう、自分の種族がその惑星に自分以外いなくなったとしても。

と書いてて自分で泣きそうてす。


エディ、ドーラ博士にライフ財団が宇宙から生命体を持ち帰ったと言われ、「E.Tみたいに?『E.T. オウチ デンワ』っていうあれ?」とE.T.の真似するの、可愛すぎてギルティでしたね。
トムハのやるE.T.モノマネが見られたという尊さよ

⑬ヴェノム3回目。エディがアンwithヴェノムにチューされてヴェノムがエディの中に戻ったのが字幕→「口移しよ」英語音声→「That was your buddy’s idea.(あなたの相棒のアイデアよ)」と言ってたのを確認しました。
やっぱりあのキスはヴェノムちゃんからのキスじゃん…


ヴェノムがエディに「ドアを開けるな」と話しかけてエディが「はぁ?」って言う時のトムハの「へあ?」っていう地声がとてもとてもかわいかったですね


ヴェノム、映画の中の設定が割と切ない気がする。ライフ財団が将来地球から移住できる惑星を探すため打ち上げて見つけた彗星にいたシンビオートたちを持ち帰って、人間が宇宙空間で適応できるよう共生を目指すというスタートだけど、それはまさにシンビオートがしていることそのままなんじゃないか。シンビオートたちは彗星(人間で言うロケット)に乗り込んで宇宙空間を彷徨って、自分たちの種族の狩り場になる惑星を探している。それは母星には既に資源が足りなくなってることを意味してる。
ライオットがドレイクに語ったことによれば、今もまだ数百万の同胞たちが宇宙空間を彷徨っている。宇宙空間で生きていけるとは言っても、食糧がなければ長くは生きられないし、酸素がある惑星だとそこに暮らす生物に寄生しないと生きていけないし、宿主と相性が悪いと寄生できないし、相性が良くても衰弱死するリスクもある。
ヴェノムやライオットは、人類の遥か未来の姿を映し出している。このまま地球を消費し続けた人類の姿がシンビオートたち。いやもしかすると、シンビオートたちのような放浪すら出来ず地球と共に滅ぶかもしれない。
ここでドレイクの抱いた野望の切なさが際立ってくる。彼は資源の枯渇した地球から抜け出すためにロケットを打ち上げてシンビオートたちを見つけたけれど、シンビオートたちも母星から抜け出して地球を見つけた。無限に見える宇宙にも、どこにも逃げ場なんてないと言われた気分になる。

ヴェノムがエディに言う「お前たちが俺たちを見つけたんじゃない、俺たちがお前たちを見つけたんだ」というセリフも、以上のことを踏まえればしっくり来る。
ヴェノムが、同胞を捨ててエディを選んだのは、ヴェノムも相当孤独だったからだろうな。種族の繁栄という使命を捨ててまでだもんな。