朝が来た。やはり早めに朝食を取り(書く機会がなかったが、ホテルの朝食が毎日少しずつ違って割と良かった)、チェックアウトして出発。
BさんにUberを手配してもらって迎えに来てくれたドライバーの人は、恐らく行き先を見ておらず、「JFK空港に行くの?」と言っていたが、マンハッタンだよと答えても嫌な顔ひとつしなかった。ドライバーの人はパキスタン出身で(国名を覚えていてくれたBさんありがとう)、普段はマッサージ師をしており、日本にマッサージを学びに行ったことがあると話してくれた。
ホテルからコミコン会場までは5〜10分ほどで、Uberのドライバーともそれほど話す機会がなかったが、結局マンハッタンに入るところが大渋滞で、予定の倍ほどの時間が掛かったので、話す時間もたっぷりあった。彼はマンハッタンのビルが見え始めると指差して名前を教えてくれたり、渋滞に巻き込まれた時には「この辺の渋滞はヤバいなぁ」と焦りつつも決してネガティブな感情は出さず、道路脇の広告を見つけては「iPhone好き?」と話しかけてくれたり、実に穏やかでいい人だった。
Uberはすべてアプリ内でのやり取りなので、その場では金銭の授受はない。ようやくホテルに着いてドライバーさんと別れる時、全力でありがとうを言って、ホテルに入ってからBさんがUberのアプリを通してドライバーさんにチップをあげてくれた。
チェックイン後、荷物だけを預けて散策開始。
まずはタイムズスクエア。
これぞニューヨーク!!って感じの風景。
ひとしきりタイムズスクエアを堪能した後、3人でアメコミグッズを売っているThinkGeekへ向かう。
タイムズスクエアからそれほど遠くないので、歩く。
マンハッタンは街歩きが楽しい街だが、この時ばかりは街中に警察官が大量にいた。マシンガンで武装した警官もいた。
しかし街行く人たちは普段通りに歩いていて、私たちも人混みに紛れた。
マンハッタンは本当に歩くのが楽しい街だ。どこを見ても写真を撮りたくなる。
さて、辿り着いたThinkGeekで私は、ついに念願のものを手に入れた。
キャプテンアメリカの盾型バックパック。
ThinkGeekのサイトにも載っているが、アメリカとカナダ以外には配送不可で涙を飲んだ代物である。
バックパックが海を越えられないなら、私が越えてやる。ということで海を越えて手に入れた。
続いて地下鉄に乗り、アメコミショップのForbidden Planetへ。
扉からインパクト大で、AさんとBさんが「扉の横に立って!写真撮る!」と言って写真を撮ってくれた。
店内は、アメコミだけでなくグッズもいっぱいあって、アメコミファンの天国みたいだった。
この後、3人それぞれ別行動をして、日が暮れてからまた待ち合わせ、夜のタイムズスクエアへ。
うーん、醍醐味。ただ、TOSHIBAのロゴはもう見られなくなるなぁ。
そして、ロックフェラーセンターへ。
道中、巨大なクリスマスオーナメントを見つける。おお、気合い入ってる。
マンハッタンは夜も人通りが多く、テロがなければ本当に美しい街で、写真を撮りながら歩いているうちにロックフェラーセンターに着く。
ロックフェラーセンターと言えばこれ。
一面の人だかりだった。
しばし写真撮影タイム。
その後、AさんとBさんが観たい映画(『君の名前で僕を呼んで』)が上映されている映画館の前までついて行ってチケットを買うのをお手伝いした。
(AさんとBさんが行った映画館ではないが、ポスターが並んでいたのが嬉しかったのでパシャリ)
そして映画が始まるまでアジア系の食堂で時間を潰し、2人と別れて私はホテルへ帰った。
ホテルの近くのコンビニで水とフルーツと明日の朝食(ヨーグルト)、サブウェイで夕飯を買い、部屋のベッドに広げて食べた。行儀が悪いが、最高にリラックスした時間だった。
部屋に帰ってきたAさんが、「映画面白かった!」と言っていて良かったなぁと思った。
『君の名前で僕を呼んで』は日本では4月公開。
そして翌日、午前中の飛行機だったのでかなり早めに起きてホテルを出た。
荷物に入らなかった盾型バックパックを背負ったら、AさんとBさんに大好評で嬉しかった。
地下鉄で空港に辿り着き、モノレールに乗っていた時、今回の旅で空を撮ってなかったことに気がついたので撮った。
この広がりが好き。
またアメリカに行くだろうけど、新鮮さを忘れないようにしたいなぁと思った。
そして旅の最後、出国審査&荷物検査の時に事件は起きた。
アメリカから出国する時の荷物検査で、これをそのままベルトコンベアーの上に置かなきゃいけないのに間違えてトレイに突っ込んだら、係員の人に注意されたんだけど、係員の人は嬉々としてこれを高く掲げ「みんな、バッグと盾は直接置けよ!バッグと盾は直接置くんだ!」と2回言われました。
— who?me? (@whooomeee) 2017年12月14日
最後までアメリカ面白いな!!と思った。
いろいろあるけど、その隙間というかゆとりというか、緩やかさをなくさないでほしい。
最後に、旅を共にしてくださったAさん、Bさん、そして現地でお会いして仲良くしてくださったCさんにお礼を言いたい。
1週間近く同室で過ごし、お互いの心地よい距離を確保させてくださったAさん。
Uberでの手配を一手に引き受けてくださり、終始明るくいてくださったBさん。
ヘンリーとの得がたい体験をお裾分けしてくださったCさん。
ありがとうございました。
ー了ー