【映画で学ぶ英語】ひと晩考えたい時に使える表現〜『コードネームU.N.C.L.E.』編

最近、Twitterで柄にもなく真面目なことを呟いてしまった。Twitterでは出来るだけ正気を失うことをポリシーにしているのだが。

で、真面目に呟いたツイートにそれなりのリアクションを頂いた後、深夜に1つのリプライが付いた。目を通して驚いた。私のツイートの主旨をまるっと無視して、そいつの言いたいことだけ言ってやがるリプライだったからだ。

頭に血が上って、思わず個人的に禁じている引用RTで反撃してやろうかと思った。(引用RTはネガティブな意図では使わないようにしている、やられた方の気持ちがわかるので)

怒りに身をまかせることもできたのだが、前述したように時刻は深夜だったので、一旦すべてを忘れて寝ることにした。

で、ふとコードネームU.N.C.L.E.の劇中のシーンが頭を過ぎった。

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コードネームU.N.C.L.E.についてのあらすじや概要については、1つめの記事を参照していただけるとわかりやすいし、AmazonでBlu-rayを1000円以下で買えてしまうので映画をご覧いただければ更に理解が深まるだろう。ちなみにこれはダイレクトマーケティングです。

話は戻って、劇中の1シーン。

ソロとイリヤとギャビーはそれぞれ身分を偽り、とあるパーティーに潜り込む。そこでイリヤは敵に関する重要な手がかりを掴み、パーティー後その資料をソロに提示する。

「今すぐ行動しなければ」と主張するイリヤに、ソロは資料を持ち去りながらこう答えた。

"I'm gonna go sleep on this."「ひと晩考える」

ここでソロは、"sleep on"というイディオムを使っている。これは別に資料を敷いてその上で眠るわけではなく、「ひと晩考える」「決断を明日に持ち越す」ことを意味する。

余談だが、劇中ソロはgo sleep on thisと言っているが、これはgo (and) sleep on〜の意味。動詞が2つ続く場合には、動詞と動詞の間のandが略されている時がある。(do/does/didの後に動詞を続ける場合は、強調を意味する。が、それについては機会があれば)

gocomeの後に動詞が来る場合、動詞と動詞の間のandが省略されている。
"Let’s go see the movie." (映画を観に行こう)とか、"Come see me."(会いに来てよ)というような使い方をする。ちなみにこの省略はアメリカ特有という話もあるが、断言はできない。

映画のこのシーンでソロがいた場所はソロの部屋ではなかった(あるいはこのシーンの後ソロは移動するつもりだった)ので、go (and) sleep on〜と言ったのだった。

世界の危機を招きかねない敵の策略の手がかりを前にして、ひと晩考えるというのはCIAスパイとしてはあり得ない発言のように思えるが、それはそれとして、このイディオムは日常的に割と使えるのではないかと思う。

答えに迷った時、決断を迫られた時、急なことで頭の中の整理がつかない時、

"I'm gonna sleep on it."(ひと晩考えてみる)

"Let me sleep on it."(ひと晩考えさせて)

と言ってみよう。あなたの混乱ぶりが相手に伝わって猶予ができるかもしれない。

そして、頭に血が上って軽率な行動をしてしまいそうな時には自分自身に囁こう。怒りはひと晩も続かない。

冒頭のリプライについてだが、ひと晩寝た結果、翌朝そのアカウントをミュートする判断を下し、私のTwitterライフに平和が戻った。

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ちなみに、敵に関する重要な資料を持って「ひと晩考える」と言ったソロがその後どうしたのかは、コードネームU.N.C.L.E.本編で!